近年、
墓の後継ぎがいない、
代々のお墓を管理する人がいない、
などの理由によって
墓じまいを選ぶ方が増えています。
あなたも今まさに墓じまいを
考えているのではないでしょうか。
ですが、
墓じまいと言えば心配なのが
親戚間のトラブルですよね。
そこで今回は、
墓じまい時に親戚に出す手紙の
文例から、
墓じまいでトラブルにならない為の
対処法まで
私の経験を交えてまとめていきます。
私の祖父は
後継者がいなかったことを理由に
5年前に墓じまいを行いました。
今困っているあなたにも
その時の私の経験が役立てば幸いです。
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墓じまいの挨拶は親戚全員に手紙で伝える
当然のことですが、
墓じまいを行う時は
親戚全員に
手紙で報告します。
文面は簡潔かつ明確に記入するように
心がけましょう。
では次に、
どういったタイミング・内容の手紙が
必要か
具体的に見ていきます。
墓じまいの手紙を出すタイミング
手紙を出すタイミングは、
閉眼供養が終了した後です。
あまりに遅いと
受け取る側は良い気持ちがしません。
大事なことだからこそ
日頃の感謝の気持ちも込めて
素早く対応するように心掛けましょう。
墓じまいというものは
事務的な手続きが多く
バタバタするものです。
そのため、
事前に用意できる手紙は
あらかじめ用意しておいた方が
良いでしょう。
墓じまいの手紙の書き方
手紙の書き方は、
墓じまいをしたことが明確にわかる文章
にしましょう。
具体的には、
- 墓じまいを行う時期
- 墓じまいを行う理由
- 旧墓、新墓の住所
は、最低限必要です。
中でも、
墓じまいを行う理由は
しっかりと明記するべきです。
墓じまいについて
親戚全員で話し合えれば良いですが、
実際には
手紙で知らせることになる親戚も
いることでしょう。
あなたは
そういった方々に対して
誠意をもって
対応しなければなりません。
祖父の墓じまいの際の
墓じまいの理由は、
以下の通りでした。
- 墓地管理が祖父の負担だった
- 将来的に無縁仏になる可能性がある
- お墓が遠方だったため
墓参りへの負担があった - 永代供養することで
今後お参りする場所の心配はない
こういった内容が手紙に明記されていれば、
事後報告となってしまった親戚からも
理解が得られやすいです。
なお、永代供養については
以下の記事を参考にして下さい。
具体的な手紙の文例~親戚編~
では、具体的な文例を見ていきましょう。
私の祖父の場合を例にとって、
文例を作成しています。
梅雨に入り、雨の日が続いておりますが
皆様如何お過ごしでしょうか。
さて、この度
かねてよりご連絡いたしておりました
当家墓所の改葬を
去る○月○日に内々にて済ませましたこと
ここにご報告申し上げます。
これまでも皆様方には
遠方までお墓にお参り頂いておりましたが
この度の改葬により
○○県○○市の○○霊園に
永代供養をする運びとなりました。
今後とも、変わらずお参り頂けますよう
お願い申し上げます。
これまでは、私自身が年を重ねることで
墓地管理もままならず
ご先祖様に対しても
大変心苦しく感じておりました。
この改葬により、
お墓参りも容易になったことで
私も少し心が安らいでおります。
皆様方におかれましては
この度の改葬を快諾いただきましたこと
改めて御礼申し上げます。
今年の夏も、暑くなると聞いております。
どうぞお体には
くれぐれもお気をつけください。
墓じまいには、
様々な理由が考えられます。
誰が読んでも納得できるような、
そんな内容の手紙になるよう
心がけましょう。
墓じまいする前に親戚とよく話し合うこと!
先ほどの文例の中にもありましたが、
墓じまいで重要なのは、
あらかじめ親戚に同意を得ておくこと
です。
墓じまいの同意を得ていなかったために
親戚間でトラブルが起こる。
実は、これ、よくあることなのです!
お墓は親や先祖がいる場所であり、
心の拠り所にされている親戚も
いるでしょう。
また、
お彼岸やお盆にお墓参りをすることで
心のけじめをつける
という親戚もいます。
高齢の親戚であれば、
墓じまい自体に
否定的なことも多いです。
「祖先に失礼ではないのか」といった
思いがあるのかもしれません。
どなたにとっても、
自分の先祖のお墓がなくなるといのは
心苦しいものです。
後々トラブルにならないよう、
親戚に対しては
墓じまいを行う前に
話し合いの席を用意して
同意を得ておきましょう。
出席できない方に対しても、
事前の連絡は必要です。
電話や手紙を利用して、
同意を得てください。
墓じまいしたことを後から手紙で報告、
は絶対にダメですよ!
私の墓じまいの経験
私の場合は、
祖父が墓じまいを考えているときに
相談を受けていました。
後継者がいないことや
祖父自身が高齢とだったこと、
お墓が遠方だったため
1人ではお墓参りにすら行けないこと。
それらの事情を理解していたので、
私や両親は墓じまいに賛成でした。
もちろん、墓じまいの行う前は
不安もありました。
今までこのお墓に手を合わせていたのに
私や家族が同意することで
我が家のお墓がなくなる。
それは、本当に正しいことなのか。
答えは、結局わかりませんでした。
しかし、今となっては
我が家のお墓が
無縁仏になる心配もなくなり、
お墓の管理に対する労力も減ったことで
祖父は安心して過ごしています。
その姿を見ているだけでも、
墓じまいをして良かったと感じています。
なお墓じまいについて
詳しく勉強されたい場合は
以下の本が参考になります。
その他墓じまいすることを手紙で伝えるべき相手
ところで、
墓じまいの案内は親戚だけで良い
とは限りません。
疎遠になっている親戚が、
知らぬ間に
お墓参りをされている場合があります。
また、親戚以外にも
隣近所の方や、
あなたの家と縁のある方が
お墓参りに来られている
かもしれません。
そのような方々が、
墓じまいをしたことを知らずにいると、
いざお墓参りに来た時に
驚かれることでしょう。
そのようなことにならない為にも、
ご近所の方や、
お墓参りをしてくださっていると
考えられる方には、
先ほどの手紙を出しておくことを
おすすめします。
墓じまいを親戚に知らせる手紙のまとめ
墓じまいは
手続きが煩雑なことから
根気のいる作業でもあります。
せめて、
親戚間のトラブルは避け
心地よく墓じまいをしたいですよね。
以下に、
今回の記事の内容をまとめました。
- 墓じまいを行う際、親戚・知人には手紙を用いて連絡する
- 手紙には
※墓じまいを行う時期
※墓じまいを行う理由
※旧墓、新墓の住所
を明確に記載する - 墓じまいを行うことは事前に親戚と相談しておく
墓じまいを行うにあたり
親戚への連絡は、
可能な限り全員に行いましょう。
トラブルを避けるためにも
ご自分の意見と現在の状況を
親戚に理解してもらうことが大切です。
また
今までお世話になった方には
感謝の気持ちもこめて
丁寧な対応が必要です。
それぞれが、気持ちよく
墓じまいを受け入れられるよう
事前の準備が大切ですね。
なお、今では「墓じまい代行サービス」
というサービスまであります。
詳しくは以下の記事をご覧下さい。