近年、
様々な理由でお墓の永代供養をする人が
増えています。
そんな中、意外と見落としがちなのが、
永代供養の後の位牌の扱い方です。
永代供養の手続きや法要が終わったけれど、
家にある位牌はどうすればいいの?
永代供養は既に済んでいるけれど、
空き家になっている親族の家には、
祖父母や先祖の位牌が
放置されたままになっている!
このような悩みを抱えるのは、
あなただけではないのです。
けれど、位牌をどう扱えば良いのかは、
知らない人も多いですよね。
今回は永代供養の後の
位牌の扱い方や適切な処分方法
について解説いたします。
なお、永代供養については
以下の記事を参考にして下さい。
永代供養の後の位牌は処分するか自宅でまつる
お墓の永代供養が済んだ後、位牌は
処分するか自宅でまつるかの
どちらかを選ぶことになります。
どちらの方法でも、
きちんとした方法で行えば、
さほど難しい手続きはありません。
また、どちらの方がより良い、
ということもありません。
あなたのライフスタイルにあわせて、
一番良い形を選びましょう。
永代供養の後で位牌を処分する方法は2通りある
位牌を処分する場合、
方法は2通りあります。
一つは、
位牌をお焚き上げする方法。
もう一つが、
位牌も永代供養に出す方法です。
位牌のお焚き上げ処分の方法
お焚き上げとは、
寺院・霊園で
位牌を焼却処分してもらうことです。
燃やす(浄火する)ことで
位牌を供養します。
手順としては、
位牌から魂を抜くための閉眼供養の後、
お焚き上げする、という形です。
お焚き上げは、
檀家寺や僧侶派遣サービス、
ご供養仕舞いの専門業者
で行われます。
その際の費用、お布施の相場ですが、
檀家寺にお願いした場合、
1万円~5万円。
僧侶派遣サービスを利用した場合は、
3万円~4万円。
ご供養仕舞いの専門業者へ依頼した場合、
5千円~1万円が相場です。
ところで、閉眼供養が終わった位牌であれば、
お焚き上げをせずに
家庭ごみとして出すこともできます。
「そんなことをしたら、
ご先祖様に祟られるんじゃないの?」
と気になるかもしれませんね。
ですが、閉眼供養が終わった位牌に
ご先祖様の魂はおられません。
家庭用ごみでの処分で良い、
と思われる方は、一つの手段として、
検討してみてはいかがでしょうか。
僧侶派遣サービスについては
以下の記事を参考にしてください。
位牌も永代供養をすることが可能
位牌を永代供養することも処分方法の一つです。
お墓の永代供養と同様、
寺院・霊園で10年~30数年、
位牌を安置・供養してもらうことができます。
安置の方法として、
仏壇式の納骨堂や位牌堂、
ロッカー式の納骨堂があります。
定めた期間を過ぎた位牌は、
通常お焚き上げされます。
位牌の永代供養の費用は
位牌1柱あたり10万円~50万円です。
ただし、安置する場所や期間によっても
費用は変わります。
また、寺院や霊園によっては、
位牌の永代供養を
行っていない場合もあります。
位牌の永代供養をする場合は、
必ず事前に確認してください。
先日、位牌堂に「釈迦如来座像」を寄進して頂きました。寄進された方の「志」をしっかりと受け止め、これから責任もってお経を唱えて参ります。また未来の醍醐寺住職にも、この「志」が受け継がれる様にしていきたいと思います。#納骨 #永代供養 #寺 #供養 #位牌 #姫路 #先祖 #葬儀 #水子 pic.twitter.com/tDuywC1XmH
— 姫路 醍醐寺 (@Himeji_Daigoji) April 14, 2019
処分の方法に迷ったら一時預かりを利用する
お焚き上げか、永代供養か。
どちらにするか迷った場合は、
一時預かりという方法もあります。
3年程度の短期間ですが、
1柱あたり、月々千円程度の費用で、
寺院に位牌を預かってもらえます。
ただし、
一時預かりで預かってもらえる位牌は
一般的な位牌よりも小さい
寺位牌の場合もあります。
一時預かりについて
寺院に問い合わせをする際には、
預かってもらえる位牌のサイズも
必ず確認しましょう。
永代供養の後も位牌を自宅でまつることはできる
位牌を処分せず手元に残したい。
そういった場合には、
位牌を自宅でまつっても構いません。
では永代供養の後、
自宅で位牌をまつるには
どうすればいいでしょうか。
仏壇に位牌をまつる
一番基本的な形は、
位牌を仏壇にまつることです。
通常、位牌が手元にある場合は、
家には仏壇やそれに代わる祭壇等があります。
お墓の永代供養の後も、
位牌は仏壇にまつりましょう。
また、
家に仏壇・祭壇がない場合も、
基本的には仏壇・祭壇を
用意するのが適切です。
けれど、
「家に仏壇を置く場所がない!」
「仏壇って高額なんじゃないの?」
等の問題や疑問もありますよね。
そんな場合の選択肢として、
小さな仏壇や祭壇を購入する、
という方法があります。
サイズは様々ですが、
棚やタンスの上に置ける程度のものや、
従来の仏壇に近いデザインのもの、
リビングに置いても違和感のない
シンプルなデザインのものもあります。
価格は1万円をきるものから
10万円程度のものまで様々です。
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このように、小さくてお洒落な仏壇も
沢山あります。
仏壇を置くスペースや
家の雰囲気も考慮して
選びましょう。
重要なのは、
位牌にきちんと手を合わせることです。
小さい仏壇であっても、
日常的に目にする場所にあれば、
故人に手を合わせる機会も増えますよね。
コンパクトなモダン仏壇を詳しく
お知りになりたい場合は
以下の記事を参考にして下さい。
位牌が複数ある場合は繰り出し位牌がおすすめ!
自宅に複数の位牌がある場合は、
沢山の位牌を並べることになります。
スペースも必要になるし、
出来るだけコンパクトにしたい。
そんな時は、繰り出し位牌(回出位牌)
がおすすめです。
繰り出し位牌とは、
戒名を記した札を収納できる位牌
のことです。
一つの繰り出し位牌に、
10枚程度を収めることができます。
失礼ながら昨晩仏壇にある位牌を調べていたんだけど、上の部分少しぶつけたら屋根が取れて、中から戒名の書かれた板が大量に出てきてたまげた。あと謎のメモ。繰り出し位牌というらしい…1番古いもので天保11年、黒船来航13年前。手が震える。 pic.twitter.com/xbyA0NgSc7
— namissa (@namissa_) August 12, 2018
10枚程度収まるので、
先祖代々の位牌としても使用できますね。
永代供養後の位牌の扱い方や処分方法まとめ
位牌とは、
亡くなった人の霊をまつるためのものです。
お墓と違って家の中にあるので、
「見守ってくれて感謝しています」
「私は元気でやっていますよ」
「どうか心置きなく成仏してください」
と日々手を合わせる対象
でもありますよね。
そんな大切な位牌だからこそ、
きちんとした供養やまつり方を
知っておく必要があるのです。
- 永代供養の後の位牌は処分か自宅でまつる
- 自分のライフスタイルと照らし合わせて
より良い方法を選ぶ - 永代供養の後で位牌を処分する方法は
お焚き上げか永代供養 - 位牌のお焚き上げとは
位牌を焼却し供養すること - 檀家寺や僧侶派遣サービス
ご供養仕舞いの専門業者で行う - 費用の相場はそれぞれ異なるが
おおよそ1~5万円 - 位牌も永代供養をすることが可能
- 位牌1柱あたり10万円~50万円
- 処分の方法に迷ったら
位牌の一時預かりを利用する - 永代供養の後も位牌を自宅でまつることはできる
- 基本的には仏壇にまつる
- 家に仏壇がない場合も
仏壇・祭壇を用意するのが好ましい - 様々なタイプ・値段の仏壇があるので
置く場所等を加味して選ぶと良い - 位牌が複数ある場合は
繰り出し位牌で位牌をまとめると良い
永代供養をしても、
家にある位牌の扱いについてまで
考えている人は意外と少ないです。
例えば私の場合、
父の実家が遠方で
その上現在は空き家になっています。
今は齢70歳の父が
お墓の管理をしていますが、
父亡き後は
お墓の管理も難しくなるので、
永代供養を行う予定です。
けれど、恥ずかしながら、今のところは
位牌をどうするのか何も決まっていません。
このように多くの人は、
永代供養を行うからこそ、
残された位牌をどう扱えば良いのかを
模索するのです。
つまり、永代供養という、
先祖供養の大きな節目を迎えた今こそ、
今後の位牌の扱い方を考える
チャンスなのです。