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キリスト教葬儀での献花の作法とは?花を贈りたい時はどうする?

日本人のキリスト教信者の割合はわずか
1%程度の、260万人前後です。

そのため、キリスト教式の葬儀に
行く機会は今まで一度もなかった
という人は、多いでしょう。

仏教式葬儀でのお焼香でさえ

一礼は最初どちらに向いて
するんだっけ?
お焼香の前にお祈りはしないの?
あれ?あれ?

と、内心の焦りを隠しながら、
前の人のお作法を見て
確認したりしませんか?

私は、毎回確認してしまいます(汗)

ある日受け取った訃報の連絡に驚き、
その葬儀がキリスト教式と知らされたら
どうしましょう。

キリスト教式の葬儀って、何をするの?
え?献花をするの?
どうやるの??

そこで、はたと気づきます。
献花って何?

はい、お答えします。
献花とは故人に花を捧げることです。

仏教式のお焼香にあたるもの
と考えて良いでしょう。

そんなキリスト教式と聞いて
戸惑いを隠せないあなたに、

ここでは
キリスト教式の葬儀での献花と
花を贈る時に注意したいことを
ご紹介いたします。

献花の花の種類は決まっているの?

先ほどの繰り返しになりますが、
キリスト教の葬儀では、
亡くなった方にお花を捧げる
「献花」が行われます。

献花の花は基本的には、
1本の白色の生花です。
白いカーネーションや、白いユリが
使われることが多いです。

白いカーネーションには、
亡くなった母に贈られたという
由来がありますし、
白いユリは、聖母マリアの花とされ
「マドンナ・リリー」
とも呼ばれているくらい
キリスト教と深いつながりがあります。

献花は、両手で持つため、
ある程度茎が強く長い花が選ばれます。

また、故人が好きだった花が
選ばれることもあります。

最近は、淡い色の花や
棘を取り除いたバラを使うことも
増えてきました。
献花は手に持つので、
棘は敬遠されがちなのですが
バラが好きという方、多いですものね!

故人を思い出すような花が献花だったら
様々な思い出がよみがえりそうです。
より一層、
泣けてしまうかもしれませんね(涙)

聖歌(讃美歌)は全員で!

献花の前に、聖歌や讃美歌を
歌うのですが、
参列者全員で歌います。
信者でなくても、歌います!

聖歌(讃美歌)は
神に感謝し、
故人が新たな人生を生きる事に対する
喜びの気持ちを歌うのです。

なんだかポジティブな印象を受けますね。

これを読んでいる、心配性のあなた。
そのポジティブの対極の心理状態に
陥りそうになっていませんか?

大丈夫です!
あなたが思っているほど
皆さんスラスラ歌える
わけじゃないです。

それに
葬儀では歌や祈りの言葉が書かれた
紙がいただけます。

その中には、
知っている曲が入っていたりします。
知っている聖歌(讃美歌)なんて・・・
と思うでしょうが、
あるのですよ!

「いつくしみ深き」
タイトルではピンと来なくても、
聞くとわかります。
そして歌えます!

知らない歌でも周りの方の歌に合わせて、
できるだけ歌いましょう。
その気持ちが大切なのですから。

私は、涙して震える声を耳にすると、
わからないという焦りよりも
悲しみが広がって、
本当に、
悲しみのあまり
歌えなくなってしまいます。

キリスト教葬儀での献花の作法

聖歌(讃美歌)の後に、
献花が行われます。

献花をするには、
いくつかの決まりごとがありますので、
流れを覚えてから行くよいですよ。

献花は、喪主・遺族・親族・参列者
の順に行われます。

列に並んで順番を待ち
あなたの番になったら

  1. 係りの方から花を受け取ります
  2. 右に花が来るように横向きに
    右手ので花のすぐ下を
    を支えるるような形で受け
    左手は茎の上から茎を軽くつまむようして、
    両手で持ちます。

    花は胸の下あたりまで持ち上げる
    ようにして持つと良いでしょう。

  3. ご遺族に一礼をして
    献花台の前に進みます
  4. 献花台の前で一礼をします
  5. 花を手前に引いて
    祭壇に茎側がくるように、
    時計回りにまわして
    花台にそっと置きます
  6. 深く一礼をします
  7. 信者の方は十字を切って
    お祈りしますが
    信者でなければ必要ありません。 

  8. 少し後ろへ下がってから、
    ご遺族の方と聖職者に一礼をして
    から席に戻ります

一つ一つの動作は、
ゆっくりと行うと良いでしょう。

棺に入れる献花も

実は、献花にはもう一種類あります。
棺の中に花を入れるというものです。

私はこの方法の献花の
経験はないのですが、
両方の献花を行う場合もあるそうです。

また、参列者の人数が
とっても多い場合には、
献花が省略されることも
少なくありません。

お悔やみの言葉は言ってもいいの?

仏教とキリスト教では、
死に対する考え方が違います。

キリスト教では
死は、不幸なこととではないため
「ご愁傷様です」という表現は
使わないようにしましょう。

多くは言われるのは
「お知らせくださって
   ありがとうございます。」
「安らかな眠りをお祈りします。」

難しく考えることはありません。
遺族の方を不用意に傷つけないよう
宗教にあわせて言葉をかけたら
良いのではないでしょうか。

因みに私は、
「安らかなお眠りをお祈りいたします。」
と言っています。

キリスト教葬儀で花を贈りたい!そんな時は?

仏教式のお葬式でも、
お花を贈りたいと思った時、
ご遺族の方に確認をしますよね?
そこはキリスト教も同じなのですが

ちょっと待ってください。
仏教の供花とは、
違いがあるのです。

キリスト教の場合、
お花は亡くなった方へではなく、
ご遺族の方を慰める意味で贈ります。

したがって、名札はつけず
自宅へ届くようにする
のが
一般的です。

遺族の方が、
教会へ持っていくことなるので、
葬儀の前の日に届くように、
持ち運びしやすいサイズに
すると良いでしょう。

もし、自宅ではなく、
教会へ届ける場合には、
慣習があったり、
花屋が指定されている事があるので
事前に聖職者の方へ
問い合わせることをおすすめします。

アレンジはどんなものが良いの?

キリスト教式の祭壇に
ハートのアレンジフラワーが
置かれているのをよく目にしますが、

ハートは家族など、
とても近い関係の方が贈る
アレンジフラワーです。

故人との関係を考慮して、
アレンジを選ぶようにしましょう。

故人からの希望があったのなら、
その希望に沿った花を、
希望等がわからない場合は
そうですね、
やはり無難な種類、色、アレンジの
つまりは
白い花の小さな籠花
にすることをおすすめします。

捧げる一輪を!

亡くなったことを
時間がたってから知った場合、
ご自宅に伺うことが多いと思います。

その場合は、白い花を一輪
透明のセロファンと白いリボンで
ラッピングしたものを

持参すると良いでしょう。

それを献花として捧げます。

花とともに大切な人を送る事は、
昔から行われてきました。

神話に出てくるイザナギノミコトも
ツタンカーメンも
ネアンデルタール人も
花と共に埋葬されていたようです。

宗教も時間も超えて
脈々と受け継がれているのですね。

キリスト教葬儀での献花の作法と花の送り方まとめ

いかがでしたか。
初耳のことも少なからず
あったのではないでしょうか。

最後に簡単にまとめておきます。

  • キリスト教式のお葬式で使われるお花は、基本的には白い生花。
  • 聖歌(讃美歌)は、頑張って歌いましょう
  • 献花の作法
    1. 1.花が右側にくるように受け取ります
      2.献花台の前で一礼します。
      3.時計回りに回して茎が祭壇側になるようにします。
      4.そっと献花台に花を置きます。
      5.深く一礼します。
      6.数歩下がって遺族と聖職者に一礼します。
  • お悔やみの言葉は、「ご愁傷様」は避けて
  •  「安らかな眠りをお祈りいたします。」
     などと言いましょう。

  • 花を贈る時には、ご遺族に確認をしましょう。
  •  贈るのは、白い小さな籠花が一般的です。
     自宅を訪れる場合は、献花用の白い花を一輪持参
     すると良いです。

    慣れない葬儀は
    どうしても焦りがち。
    だけど
    もし、間違えてしまっても、
    慌てずゆっくりとやり直しましょう。

    いつも通り、周りを確認したら(?)
    スムーズに参列できるはず。

    さあ
    お別れの時間です。

    大切な人との
    思い出が涙となって
    こぼれるのは自然なこと。
    思いをこめて花を捧げ
    静かに祈る。
    安らかに・・・
    そんな風に、別れを告げられたのなら
    あの人もきっと喜んでくれるでしょう。

    なおキリスト教でのお葬式の
    服装については
    以下の記事を参考にして下さい。

    キリスト教の葬儀で着る服装とは?マナーと注意点を総ざらい!あなたがもし 突然キリスト教の葬儀に 参列することになったら どんな服装をしますか? 現在、日本国内のキリスト教信者は 約...
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