葬式 PR

神式葬儀の流れってどんな感じ?仏式葬儀との違いや作法も調査!

あなたも一度は
伊勢神宮や出雲大社、
厳島神社などの名前を
耳にしたことがあるのでは
ないでしょうか…?

それらは全て神社ですね。

江戸時代には
「お伊勢参り」が
ブームになり
たくさんの参拝者で賑わった
ことが史実にも記されています。

もちろん、現在でも
お正月のお参りや
安産祈願、合格祈願…

また、お宮参り、七五三
厄落としなど、生まれてから
歳を経ることでも
神社へ参詣することが
途切れることはありません。

このように、神社は
日本人の生活に深い関わりを
持っていますが、
なぜか、葬儀の場合は大半が
お寺のお世話になるため
神式の葬儀のことについては
あまり知られていません。

そこで、今回は
神式葬儀の流れについて
どんな感じなのか解説してまいります。

また、仏式葬儀との違いや作法
調査しましたので、
合わせてご確認下さい。

神式の葬儀の口コミ


お墓が華やかですね〜!
お墓に神主さんというのは
なかなか新鮮です。
清廉なイメージありますね!


雅楽の生演奏って…!
凄いです…
厳粛な儀式に雅楽は
マッチするでしょう。
仏式では考えられませんね!

神式って?

神道は神社を司る
日本土着のものであり
宗教という観念とは違う
という見方もあります。

仏教の仏陀や
キリスト教のキリスト
のように、崇める対象はなく
自然の神様、土地の神様
衣食住の神様など
生活に関わる物事を神様とし
祀ることを表します。

あまりに多くの神様がいるので
総称して「八百万の神」
と言いますが、聞いた事があるでしょう。

また、亡くなった先祖も
歴代の天皇も神様として
祀られています。

その神道の作法を用いて行う
祭事や儀式のことを神式というのです。

最近、妖怪とかあやかし
などのアニメや小説が人気ですね…
実はそこに登場する
お稲荷様や付喪神も
神様なのですよ!

「ゲゲゲの鬼太郎」には
たくさんの神様が出てます!

神式葬儀と仏式葬儀の違い

神式の葬儀と仏式の葬儀では
まず、死に対する考え方が
大きく違います。

仏式での死は
仏の元に旅立ち、涅槃へと
向かうことを意味します。
そのため、仏式の葬儀は
旅立つ故人を敬い、
冥福を祈る儀式ですが

神式での死は、
穢れ(けがれ)を表します。
けれども、それは気枯れという
意味なので、身体の気が枯れた
ということだと理解してください。

神式の葬儀は、
亡くなったことで、故人の魂は
その家の守り神になる

考えられます。
その守り神と共に子孫繁栄を
祈る儀式という捉え方です。

仏式ではお経ですが
神式では祝詞を唱えます

また、神式では仏式のように
焼香や線香は用いません

玉串奉奠(たまぐしほうてん)
と言い、榊の木を持って祈ります。

仏式では戒名料や読経代を
お布施として、お納めしますが

神式では戒名はないので
祝詞代を玉串料としてお納めします。

前述の通り、神式では
死を穢れ(けがれ)としますので
神社で葬儀をあげることはありません。
自宅か葬儀場で行うことになります。

仏式での香典にあたるものは
神式では御玉串料として
お供えします。
金額はどちらも同じくらいです。

もちろん、数珠は
必要ありません

神社とか神主というと
榊の木をバサバサ振る
イメージがありますね!

「かしこみかしこみ…」
って感じです。

神式の葬儀の流れ

神式の葬儀の流れについて
順を追って、見ていきます。

帰幽奉告(きゆうほうこく)

帰幽奉告とは亡くなったことを
氏神様や神棚などに
奉告することを言います。

奉告の後、神棚を閉め
表に白い紙を貼ります。
これは「神棚封じ」といい
五十日祭の忌明けまでは
剥がすことはできません。

子供たちが剥がしたり
しないように
注意が必要ですね〜。

「これ何〜?」って
剥がしますからね…!

枕直しの儀

新しく準備した寝床を白い
布で覆い、ご遺体を北枕で安置
します。
枕元に守り刀を置きます。
ご遺体の前に
水、塩、御神酒(おみき)
食事、榊を供え枕飾りとします。

よく昔の日本のドラマなんかで
亡くなった人の枕元に
こんな枕飾りありましたね…

あれは神式だったのですね!

納棺

ご遺体に「神衣」という白い狩衣
を着せ、男性の場合は烏帽子と
笏、女性の場合は扇を持たせて
神の装束とします。

新しい寝床のまま、棺に納めます
棺に蓋をした後は白い布を
被せておきます。

烏帽子と笏、扇は
神の衣なんですね。

今まで
そんなご遺体を見たことは
ありませんが
雛人形のようですね。

通夜祭 遷霊祭(せんれいさい)

通夜祭は仏式での通夜と
同じで、神主(斎主)を招き
祭詞(祝詞)を唱えて
いただきます。

遷霊祭は故人の魂を肉体から
霊璽(れいじ)に移す儀式です。
霊璽とは仏式に当たる位牌
のようなものです。

通夜祭の後は、仏式の
通夜振る舞いと同じ様式の
直会(なおらい)が行われます

神式の葬儀に馴染みがないと
言葉の意味を掴むのが
難しいですね。

個人的には
通夜振る舞いでも良さそう
だと思うのですが…。

斎場祭 火葬祭

斎場祭は(そうじょうさい)
と呼びます。
死による穢れ(けがれ)を浄化し
家の守り神としてまつる
という意味を持ちます。

仏式では焼香をしますが
神式では玉串(榊)を奉納します。

葬場祭の後、火葬場に行き
火葬の前に火葬祭を
行ないます。

斎主一拝〜祭詞〜玉串奉奠
(たまぐしほうてん)と続き
火葬という流れです。

火葬場から帰った後
お清めとお祓いをします。

葬儀が終わったことを奉告
する「帰家祭」(きかさい)
を持って全ての儀式の終了と
なります。

全て終了といっても
次の日には「翌日祭」が
あるんですけどね!

埋葬祭

神式では死後五十日は
忌中とします。
この五十日祭を目処に
納骨する場合がほとんどです。

神道では忌中の間は
故人のために、拍手は
音を立てずにするのがマナ〜
です。
これを「忍び手」と言います。

忍び手って難しい気がします。
つい音が出ちゃったら
バツが悪いですよね〜!!

霊祭

神式の霊祭は
葬儀を終えた翌日に「翌日祭」
亡くなった十日後に「十日祭」
十日毎に「二十日祭」
「三十日祭」「四十日祭」と
忌明けの「五十日祭」まで
続きます。

「五十日祭」の翌日に
「清祓いの儀」を執り行い
忌明けとなります。

その後は「百日祭」「一年祭」
「三年祭」「五年祭」「十年祭」
となります。

仏式だと、七という数字が
良く出てきますが
神式では出てきませんね。

神式の葬儀の作法

仏式とは、全く異なっています。
それでは、作法について見ていきます。

手水(ちょうず)

手水の作法は葬儀に限らず
神社へ参詣するときには
必要な知識です。

身に付けておくと
役に立つので覚えておきましょう。

①ひしゃくを右手に持ちます。
水を汲んで左手を洗います。

②ひしゃくを左手に持ち替え
水を汲んで右手を洗います。

③ひしゃくをまた右手に持ち替え
水を汲んで、左手に注ぎ
その水を口に含んで軽く
すすぎます。

④もう一度水を汲んで
左手を洗います。

⑤ひしゃくの柄の部分を下に
立てて洗い流します。

⑥ひしゃくを元に戻して終わりです。

ひしゃくの水をそのまま
口に持っていって
飲んじゃダメですよ!

喉が乾いても、
その水はいけませんからね。

玉串奉奠(たまぐしほうてん)

玉串とは榊の枝に紙を付けたものです。
それを神に奉納することを言います。
仏式での焼香と同じ役割をする
ものなので覚えておきましょう。

①斎主に一礼、玉串をいただく

②右手で玉串の根元を持ち
左手で下から支える

③祭壇の数歩手前で玉串を
胸から上の高さに上げて
一礼をする。

④さらに祭壇の前に近づき
玉串を右に一回りさせ
根元を自分の前にする。

⑤左手を根元に、右手から
持ち替える。右手は葉先の下

⑥玉串を右回りさせ
根元を祭壇に向ける

⑦左手を下に玉串を支えながら
祭壇に置く

⑧数歩さがり、二礼二拍手一礼
拍手は音を立てない忍び手で行う。

⑨斎主と遺族に一礼して戻る

玉串奉奠(たまぐしほうてん)は
難しいようですが
やってみると思うほどではありません。
丁寧に扱えばいいのです。

機会があったら
試してみても良いでしょう。

「神式葬儀の流れ」と「仏式葬儀との違いや作法」まとめ

日本は他宗教の国だと
言われていますが

本来、日本には
土着の神道という宗教があります。

今回はその神道にのっとった
神式の葬儀について調査しました。

では、最後にまとめます。

まとめ
  1. 神式の葬儀の口コミ
  2. ○お墓は華やか
    ○雅楽の生演奏もある

  3. 神式って?
  4. ○神道に基づいた祭事や儀式

  5. 神式葬儀と仏式葬儀の違い
  6. ○仏式葬儀…故人の冥福を祈る
    ○神式葬儀…死は穢れ(けがれ)
    死後、家の守り神となる
    子孫繁栄を祈る

  7. 神式葬儀の流れ
  8. ○帰幽奉告…亡くなった報告
    ○枕直しの儀…枕飾りをする
    ○納棺…棺に納める
    ○通夜祭 遷霊祭…通夜と魂移し
    ○葬場祭 火葬祭…本葬儀、火葬
    ○埋葬祭…遺骨を墓に納める
    ○霊祭…忌明けまで十日おき
    その後は一年、三年、五年、十年

  9. 神式の葬儀の作法
  10. ○手水(ちょうず)
    神前に出る前に身を清める儀式
    ○玉串奉奠(たまぐしほうてん)
    仏式での焼香と同じようなもの

人は生まれて来たことに
意味を持たそうとします。
そのために宗教という概念が
生まれました。

幾多の宗教があり
それぞれに教義があります。
それを支えにする人もいれば
反発する人もいるでしょう。

日本人は神道の元に生まれ
クリスマスにはキリスト教を
ハロウィンにはカトリックを
そして、亡くなった時には
仏教を指示します。

節操が無いと言えば
それまでですが…
必要な時に必要なものを
取り入れる順応性は
素晴らしいものです。

今回の記事をきっかけに
今一度、日本の神道という
宗教も見直してみてはいかがでしょう。

「喪主24時」の人気記事
関連記事はこちら