あなたは、
葬儀において
喪主の妻を
どういった呼称で呼べば良いか
ご存知ですか?
あなたが喪主であり、
自分の妻を呼ぶ場合の呼称。
もしくは、
あなたは参列者で、
喪主の妻を敬称で呼ぶ場合の呼称。
また、
弔電や挨拶における呼称と
会話の場合の呼称も
違ってくるかもしれませんよね。
今回は
そんな
喪主の妻の呼び方に関する様々な疑問に
お答えするため、
いろいろと調べてみました!
喪主の場合は「妻」と呼ぶ
先ほども述べた通り、
一口に「喪主の妻を呼ぶ」といっても
大きく分けて2パターンありますよね。
あなたが喪主の場合と
あなたが参列者の場合です。
ではまず、
あなたが喪主の場合を
考えてみましょう。
この場合は、あまり難しくありません。
喪主の妻の呼び方は、そのままズバリ、
「妻」です。
喪主が妻を呼ぶ場面と言えば、
挨拶の場面ですね。
他にも、参列者との会話の際にも
妻を呼ぶことが考えられます。
葬儀の後に出すお礼状等で
妻を呼ぶことがあるかもしれません。
どの場合においても、
あなたが喪主であれば、
喪主の妻は
「妻」と呼ぶ以外ありません。
またそれは、
妻が亡くなった場合も同じです。
長年一緒に暮らしてきた妻との別れは
途方もない悲しみが伴うもの。
喪主を務めるあなたも
感情的になって
つい普段の呼び方をしてしまうかも
しれません。
けれどそこはぐっとこらえて、
参列者の方に失礼の無いよう、
できる限り「妻」と呼んでください。
参列者の場合は呼称の使い分けが必要
次に見ていくのは、
あなたが参列者の場合です。
喪主の妻の葬儀に参列する場合や、
参列した葬儀で
喪主の妻に会った場合などが
考えられますね。
このように、
参列者であるあなたが
喪主の妻を指して呼ぶ場合には
普段とは違った特別な呼び方が
あります。
また、複雑なことに、
喪主の妻の呼び方は
会話で使用する場合と
書き言葉として使用する場合
とで異なります。
呼び方の使い分けが難しそう…
と思ってしまいますよね。
実際はどうなのでしょうか?
次にそれぞれの呼び方を
更に詳しく見てみましょう。
会話での呼び方
まずは、
会話における喪主の妻の呼び方です。
この場合、
喪主の妻の呼び方については
特に決まった言葉はありません。
「奥様」とするのが
一番よいでしょう。
とても親しい間柄であれば、
「奥さん」でも良さそうですが、
場面が、葬儀という
畏まった場であることを考慮すると、
やはり敬称は「様」である方が
望ましいです。
書き言葉での呼び方
弔電などの
いわゆる書き言葉の場合は
どうでしょうか?
書き言葉での喪主の妻は
「ご令室様」や
「御令閨(ごれいけい)様」
と呼びます。
例えば、弔電を打つ際は
「ご令室様のご逝去の報に接し、心よりお悔やみ申しあげます。」
のように使用します。
会話の場合と違い
普段使わない
特別な呼び方ですよね。
しかし、
あなたが喪主や喪主の妻と
親しい間柄の場合は下記のように
「奥様」でも良い場合があります。
「奥様の訃報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。」
正式だからと言って
ご令室様としてしまうと、
あまりに他人行儀で
相手の悲しみに寄り添ってない
ようにも見えますよね。
こういった敬語の問題は、
相手によって
個別に判断する必要があります。
どちらを使うか困ったときは、
自分の知らないような表現を
無理して使う必要はありません。
相手の気持ちに寄り添える言葉を
選ぶことの方が重要です。
呼び方を選ぶ時は聞き手との関係性を考えて
最後に一つ
呼び方に関して
注意したい点があります。
それは、
喪主の妻に限らず、
敬称で誰かを呼ぶ場合は、
聞き手との関係で敬称を選ぶ必要がある
ということです。
少し分かり難いですが、
例えば以下のような場合です。
あなたの友人のお母様が亡くなり、
弔電を送る場合。
通常、弔電の宛先は喪主になります。
この場合は、喪主が友人であれば
「ご母堂様」です。
ところが、喪主が友人の父であれば
「ご令室様」が正しいのです。
会話では、あまり意識せずとも
普段通りに言葉を使用できるでしょう。
しかし、この例のように
文章で使用する場合は、
知人と故人の関係で
呼称を選ばねばなりません。
誰に宛てた文章なのか、
誰が読む文章なのかを意識して、
呼び方を選ぶことが重要なのです。
喪主の妻の呼び方まとめ
一言に喪主の妻といっても、
あなたの立場によって
様々な呼び方があることが
分かりました。
また、正式な呼び方が
常に一番相応しい、とも限りません。
複雑なので、
最後に今回のポイントをまとめます。
- 喪主の場合は「妻」と呼ぶ
- 参列者の場合は呼称の使い分けが必要
- 会話での呼び方
- 書き言葉での呼び方
- 呼び方を選ぶ時は聞き手との関係性を考えて
・あなたが喪主であれば「妻」と呼ぶ
・あなたが参列者であれば
会話の時の呼び方と
書き言葉の時の呼び方を
使い分ける必要がある
・基本的には「奥様」と呼ぶ
・親しい間柄でも
畏まった場に相応しい言葉を選ぶ
・書き言葉では
「ご令室様」や「ご令閨様」が正しい
・親しい間柄の場合や
より相手に寄り添う文章の場合は
「奥様」とする方が良い場合もある
・呼び方を選ぶ際は
聞き手との関係性に注意して
言葉を選ぶ必要がある
葬儀における喪主の妻の呼び方は、
そこまで複雑ではありませんが、
耳慣れない言葉であることに
違いはありません。
弔電のような形式のある文章は、
決まりが多くて難しいですが、
わかりやすい表現で書くのが
一番相手の気持ちに寄り添えます。
もちろん
「御令閨様」のような
正式な表現を使った方がより良いです。
ですが、
曖昧な知識で
無理をして自分の知らない表現を使うと
言葉自体を間違えてしまったり、
相手に「無理してるな」と
思わせることもあります。
使い方に悩むくらいなら、
普段使う表現の方が良い。
そのような気持ちで
言葉を選んでも
良いのではないでしょうか。