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キリスト教の葬儀で着る服装とは?マナーと注意点を総ざらい!

あなたがもし
突然キリスト教の葬儀
参列することになったら
どんな服装をしますか?

現在、日本国内のキリスト教信者は
約1%とも言われています。
知り合いにキリスト教信者はいない
そんな人も大勢いるでしょう。

だからこそ
いざキリスト教の葬儀に参列する場合
何を着ればいいのかわからない!
そんな風に迷うのは
あなただけではないのです。

今回はそんな
キリスト教の葬儀における
服装のマナーと注意点について
詳しく見ていきましょう。

宗教による服装の差はない

実は服装には
宗教による差はほとんどありません。

キリスト教の葬儀に参列する場合も
いつも通り
持っている喪服を着て良いのです。
特別に用意するものは何もありません。

小物類も同じです。
男性も女性も身につけるもののマナーは
仏式とほとんど変わりありません。

ただし
一つだけ異なる点があります。
それが
祈りの道具の差です。

キリスト教の葬儀では
数珠は持ちません。
数珠は仏具なので当然ですね。

キリスト教では
仏教でいう数珠にあたる用具は
ロザリオ十字架になります。

これらは、数珠と同じく
キリスト教において大切な祈りの用具。
キリスト教徒ではないあなたが
葬儀の為に用意する必要はありません。

また
ロザリオや十字架を模したアクセサリー
もありますが
葬儀の場には正式なものが必要ですので
持っていくことは避けるべきです。

ですので
キリスト教の葬儀において
あなたが特別に用意するものは
何もないのです。

では次に
具体的な服装の注意点を見ていきましょう。

男性の服装・小物はココに注意!

まずは男性の場合です。
服装は、準喪服略喪服で構いません。

具体的には
喪服もしくはブラックスーツを着用します。
ネクタイは黒を、シャツは白を選んでください。
ネクタイピンは不要です。

つい間違いがちなのが
白い靴下を履いてしまうことです。
足元は黒い靴黒い靴下を用意しましょう。

ベルトやハンカチ等も黒で統一してください。

また時計をつける場合は
華美なものやゴールド色のものは避けます。

アクセサリーも基本的には全て外します。
ただし、男性であっても
結婚指輪はつけて参列しても構いません。

女性の服装・小物はココに注意!

女性
和服洋服のどちらでも構いません。
基本的な喪服の作法と同じです。

注意するべき点は
光沢のない素材を選ぶことと
肌の露出を控えることです。

また海外の葬儀の映像では
女性が葬儀の際に
黒手袋や黒ベール・帽子を着けている
場面があります。

これらは
キリスト教の葬儀においての
必需品ではありません。
持っていない場合は
無理に着ける必要はないでしょう。

また
インターネットを検索すると
派手なネイルを隠すために
黒手袋をすすめている場合があります。

焼香の必要がないキリスト教の葬儀では
確かに有効な手段かもしれません。
ただし、黒手袋
次の項で述べるように
あるモノとセットでの着用が基本です。

ネイルを隠すため
と、安易に黒手袋を着用すると
かえって目立つ可能性がある
ので
ネイルを隠す場合は
上からベージュのカラーを塗る等の
別の手段を選びましょう。

なおキリスト教でのお葬式は
以下のようなイメージの
喪服がしっくりきます。

カトリックの女性信者は黒のベールと帽子を

実はキリスト教の葬儀の服装には
カトリック教徒の女性にのみ必要な
特別なマナーがあります。

それは
カトリック教徒の女性が着用する
黒の帽子黒いベールです。

トーク帽と呼ばれるつばのない帽子に
あごや肩あたりまで覆う黒いベール。
海外の映画などで
キリスト教の葬儀場面があった場合
目にしたことはありませんか?

これらは
カトリック教徒の女性限定のマナーです。
ですので
カトリック教徒ではない参列者は
着用する必要はありません。

また
この黒の帽子と黒ベールを着用した際に
セットで着けるのが
先ほどの項で述べた、黒手袋です。

一般的には
この三つはセットで着用しますので、
ネイルを隠す為に
黒手袋だけを着用することは
避けましょう。

実際のトーク帽については
以下をご覧になってください。

キリスト教では「葬儀」=「天に召される喜びの日」

あまり多くはないですが
故人の意志や教会の意向によっては
葬儀に明るく華やかな服装
求められることがあります。

これはキリスト教において
葬儀は天に召される喜びの日であり
お祝いである
という教えがあるからです。

こういった場合は
喪服ではなく
男性の場合は明るい色のスーツ
女性の場合は黒以外のワンピース等
着用しましょう。

仏式の葬儀では
考えられない色であっても
キリスト教では
おかしなことではありません。

華やかな服装を求められたときは
ご遺族の意向に従いましょう。

キリスト教の葬儀は服装よりも言葉に注意!

ここまで見てきたように
キリスト教における葬儀の服装には
難しいマナーはありません。

他の葬儀と同じような服装で出かけても
問題ないでしょう。

ただしキリスト教では
死に対する考え方が
仏教とは根本的に異なります。

キリスト教にとって葬儀は
悲しみではなく喜びの日です。

そのため
服装以上に言葉づかいに注意が必要です。

ご遺族に挨拶をする際は
「ご愁傷様です」
「ご冥福をお祈りいたします」
等の故人の死を悲しむような声掛けは
避けてください。

「お知らせ頂きありがとうございます」
といった
感謝を示す言葉を使用しましょう。

キリスト教の葬儀での服装マナーまとめ

今回調べたように
服装に関しては
キリスト教だからといって
大きなマナーの差はありません
でした。

しかし
初めてキリスト教の葬儀に参列した人は
仏教の葬儀とは違う
明るい雰囲気に驚くようです。

あなたが
キリスト教の葬儀に参列する場合も
死生観が大きく違うことを忘れないよう
注意しましょう。

キリスト教の葬儀での服装マナーまとめ
  1. 宗教による服装の差はない
  2. ・特別に用意するものはない
    ・数珠は不要
    ・ロザリオや十字架は
    信者だけが使用する

  3. 男性の服装・小物はココに注意!
  4. ・準喪服や略喪服を選ぶ
    ・靴下は白ではなく黒

  5. 女性の服装・小物はココに注意!
  6. ・和服と洋服どちらでも良い
    ・黒手袋や黒帽子、黒ベールは
    無理に用意する必要はない
    ・ネイルを隠すために
    黒手袋を使用すると
    かえって目立つことがある

  7. カトリックの女性信者は黒のベールと帽子を
  8. ・黒の帽子と黒ベールは
    カトリック教徒女性のマナー
    ・黒帽子と黒ベールと黒手袋
    は三つセットで着用する

  9. キリスト教では「葬儀」=「天に召される喜びの日」
  10. ・キリスト教にとっての葬儀は
    祝いの日である
    ・故人の意思や教会の意向で
    明るく華やかな服装が
    求められることもある

  11. キリスト教の葬儀は服装よりも言葉に注意!
  12. ・キリスト教と仏教では
    死生観が全く違う
    ・服装のマナーに加えて
    遺族にかける言葉選びにも
    十分注意する

日本人は
自分が信仰していない宗教に対して
寛容な人が多いです。

キリスト教徒ではないからといって
キリスト教を全く受け付けない
などと考える人はあまりいませんよね。

キリスト教の葬儀に行く場合も
このような宗教的寛容さを忘れずに
参列したいものです。

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