葬儀は悲しいながらも、年中突然訪れるものです。
しかし葬儀に関するマナーは、香典から作法や服装などありとあらゆるものがあり、準備が大変というイメージがありますよね。
その中でも特に頭を悩ませるものの1つが『喪服』です。
季節によっても様々な不安や疑問が出てきます。
私は冬場に葬儀があると知って喪服を出してみると『この喪服って夏物だね~大丈夫かしら』ということがありました。
故人を忍ぶための葬儀で、一般的なマナーを知らずに参列してしまうのは恥をかきますし、場にふさわしくありません。
今回は女性が冬場の葬儀に参列する際、夏用の喪服しか持っていなくても冬(オールシーズン用)の喪服並みにその場を乗り切る方法について解説いたします。
どうぞ参考にしてくださいね。
喪服のジャケットとスカートを冬仕様にするためには
メインの喪服は、冬(オールシーズン)用を新たに購入すると結構な出費になります。
夏用の喪服のジャケットとスカートを、なるべく費用をかけずに冬仕様にするための方法を解説します。
夏用のアンサンブルを上手に活用する
もし夏用の喪服しか持っていなくても、安心してください。
夏用は裏地や背抜きになっていることが多いですが、ヒートテックの重ね着やホッカイロなど防寒グッズをうまく使うことで、夏用のものでも着用が可能です。
見た目を気にされる人もいるかもしれませんが、基本的に室内はジャケット又はボレロ着用が一般的です。
そうすると冬用なのか夏用なのかなどの判別をするのは、たやすくありません。
しかし東北や北海道など、あまりにも寒さが厳しすぎる場合は、冬用か兼用アンサンブルのほうが健康上良いという場合もありますので、そこは判断してくださいね。
アンサンブルを買う場合はオールシーズン用を選ぶ
もし、喪服を初めて購入するという場合は、オールシーズン用を購入しましょう。
女性用のものは、ジャケットやボレロにワンピースがセットになっているものが主流です。
その名の通り、全ての季節に適しており、素材や長さもちょうどよいのです。
冬の季節も、ヒートテックをインナーに着るなどして防寒すればさらに良いです。
私はすぐ上の画像のアンサンブルを購入しました。
ネットでももちろん購入できますが、私はしまむらでリーズナブルにそろえることができました。
とりあえずネットでリーズナブルな喪服を買いたいという場合は、以下の喪服で十分です。
喪服にあわせる冬コート
喪服のコートも売られていますが、専用に購入するとなると、少々お値段が張るものもあります。
そんなお金を気にすることなく、喪服用のコートを手軽に用意する方法を解説します。
手持ちのコートを使用できないか確認する
洋服屋さんに行く前に、まずはあなたのお手持ちのコートを確認しましょう。
チェックすべきは、色、素材とデザインです。
順に見ていきます。
色
あなたの手持ちのコート類に、『黒』はありませんか?
葬儀場に着ていくコートの色は、『黒』が一番無難です。
もしなければ、濃紺やこげ茶、ダークグレーなどのダーク系でも大丈夫です。
素材とデザイン
次に素材やデザインですが、素材は、カシミアやウールなど、フォーマルに見えるものが好ましいです。
ポリエステルも、光沢がでないものであれば着用OKです。
デザインは、膝より下の長めのものが良いです。
スポーティなダウンジャケット、ボアになってるものなど、カジュアルに見えるものは避けましょう。
トレンチコートは、色が押さえめであれば着用可です。
また、女性がよく持っているベージュのトレンチコートは、常識の範囲内になりつつありますが、やはり浮いてしまう可能性もあるので、避けた方がよいでしょう。
手持ちのコートをちょっとアレンジしてみる
もし、上記の条件に満たしていない場合でも、アレンジによってはお手持ちのコートでも十分活躍できる場合もあります。
以下試してみてください。
ボタンを替える
女性用のコートの場合、色味が黒やダーク系でも、ポイントとしてボタンが金色だったり、きらびやかになっているものもありますよね。
「ボタンさえなければ・・・!」と嘆く前に、黒のボタンに付け替えるというアイデアはいかがでしょうか?
黒のボタン自体は、100均でも購入できますし、ボタンの付け替えも専門的な知識が必要というわけでもありません。
手先不器用な私でも、Youtubeの動画を見てできるくらい簡単です。
一度検討してみてください。
ファーを取り外す
もし、使えそうなコートにファーが付いている場合、それを取り外せるのなら外しましょう。
ファーは、『殺生』をイメージさせるので、そのままつけていくとマナー違反になってしまいます。
外すことで、他のフォーマルコートと同じように着ていくことができます。
レンタルする
手持ちのコートでは、どうしてもマナー違反になってしまう・・・。というあなた。
その場合、フォーマルコートをレンタルすることもできるんです。
以下のお店が、オンラインのレンタルショップの1例です。
以下のショップでは、喪服用のフォーマルコートが借りられます。
サイズ展開はもちろん、普通のコートだけでなくマタニティ用もあるんですね。
そうそうない葬儀のためだけに高いコートを買うことをためらう場合にはオススメです。
夜中に訃報。
喪服レンタルできるの助かる。
さてと。。— 【月100万円稼いでやる】Aips (@aips_design) December 7, 2019
なお葬式に最適なコートについて、以下の記事で詳しく解説しています
どうぞご参考になさってください。
喪服の冬小物も簡単に準備する
冬に必要な防寒アイテムも、素材や色が決められています。
しかし、それさえきちんとクリアをしていれば、それらを手頃に用意することができます。
100均やコンビニで用意する
黒のストッキング、ホッカイロはもちろん、黒の手袋でも、コンビニによっては全て取り揃えられている場合があります。
特に、私のアルバイト先であるコンビニでも最近、『黒のストッキングって売ってますか?』という質問を聞かれたことがあります。
普通の肌色のストッキングは目についても、黒のストッキングが販売されていることって意外と知らない人も多いようです。
黒いストッキングは売られていますので、なくてもお店の人に在庫確認してもらってくださいね!
また、靴のホッカイロや防寒インソールなどの100均アイテムも、寒い冬の葬儀には大変ありがたいアイテムとなります。
積極的に活用しましょう。
代用できないか見極める
黒のストッキングを、手持ちのタイツで代用できるか見てみましょう。
もちろん、厚手のタイツはNGで、マナー違反とされています。
しかし、ストッキングとタイツの境目は30デニールであり、その見た目の判断は、「透けているもの」になります。
そのため、以下のように、透け感のある40デニールタイツなどであれば、代用が可能です。
『どうしても黒ストッキングが手に入らない!今回のためだけに購入するのも嫌!」というときに、透け感のあるタイツを持っているのであれば、そちらで代用しましょう。
なお喪服に最適なストッキングについては、以下の記事で詳しく解説しています
どうぞご参考になさってください。
夏用でも冬用の喪服並みに乗り切る方法まとめ
以下に、冬場に着る喪服を手軽に準備する方法をまとめました。
これで、冬に急に葬儀に出ることになって、夏用の喪服しか持っていなくても慌てなくて済みますよ。
- 冬のジャケットとスカート
- 夏用の喪服があれば防寒アイテムでうまく活用する
- オールシーズンのものを購入する
- 喪服用のコート
- 喪服用のコートは、手持ちのものを確認し、アレンジできればしてみる
- 手持ちになければ、安価でレンタルする
- 冬の小物
- コンビニや100均で手軽に用意する
- 手持ちのアイテムで代用できないか考える
いかがでしたでしょうか。
突然、冬に葬儀に参列することになった!という時でも、夏の喪服で乗り切る方法やお役立ちアイテムをご紹介しました。
冬用の喪服がなく忙しくて時間がないとき、これらを参考にしてみてくださいね。
なお喪服にレディースのパンツスタイルで良いか迷った場合は、以下の記事をご覧になってください。