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精進落としを火葬中に並行してするの!?【しない理由&する理由】

精進落としを火葬中に平行しても良いのか、
悩んでしまいます。

火葬が完全に完了してから開始するか、
火葬と平行しながら行うのか
賛否のあるところです。

  • 本来の儀式のあり方を守るため、火葬完了後に精進落としをする
  • 諸事情を考慮して火葬中に精進落としを平行する

現状は考え方が色々とあるので
ご家族と相談の上、
あなたが決断してください。
しかし火葬中と火葬後で何が違うのか
よくわからなければどちらが
良いのか決めづらいものです。

今回は精進落としを火葬中に並行して、
しない理由&する理由について解説します。
どちらもそれぞれ納得の理由がありますので
一緒に考えてみましょう。

精進落としを火葬中にしない理由


精進落としは
初七日法要後に行うものです。

この考え方がまずは基本です。

初七日法要が終わって精進落としという順番だから

そもそも精進落としというのはお葬式を
終えてからの四十九日間は喪に服すため肉や
魚を断って生活し、それを四十九日以降は
普通の食生活に戻す行為のことを
言っていました。
ただ現代では実生活に支障をきたすので、
それを初七日法要の完了後に精進落としを行う
という慣習になりました。

通常は火葬完了しても初七日法要は完了してません。
流れとしては火葬後、葬儀場に戻り
そこで初七日法要をします。
つまり、火葬中に精進落としを並行する
という行為は、まだ初七日法要が終わって
いないので順番が違うということになります。

これでは故人に対して大変な無礼に当たると
いう考えがあります。
もちろんこれを気にせず良しとする方も
いらっしゃいますが、順序を守ってほしい
と感じる方も多くいらっしゃるのも実情です。

火葬に掛かる時間は一般的に2時間位です。
この間は純粋に控え室で
ただ待っているだけです。
この待ち続ける時間は、
最期の時間をご家族の会話に使ったり、
故人を思い出す事に
最も集中できる時間のひとつといえます。
亡くなった方が大切な人であるほど、
この時間をおろそかには
されたくないものですよね。

酔っ払ってしまう可能性があるので避けるべき


精進落としではお酒が出されます。
このお酒を飲み終わった後に
お骨を拾う事になるのですが
場合によっては酔っ払いながら
お骨を拾うことになります。

最悪の場合、
お骨を拾ったときのことが
よく思い出せなくなるかもしれません。

儀式面、精神面でおすすめできない理由も
あるのですが、体調面でも
火葬中に精進落としを並行することは
避けるべきといえます。

あなたがお酒を飲まなかったとしても、
他のご家族が酔ってしまわれる
かもしれないのです。
あなた、もしくは他のご家族が酔っ払って
おぼつかなかったり、よく覚えていない
なんて事態はあまりにも悲しすぎませんか?

このようなトラブルを回避するには、
やはり火葬中に精進落としを並行しない
プランにするのが一番なのです。

それでも空腹になるので軽食を食べる


本来のしきたり通り火葬完了後に
精進落としを行った場合
昼食が取れるのは14:00前後と
なってしまいます。

火葬中に精進落としをしない
理由・理屈を理解したとしても、
それでもお腹はすくものです。そのため
火葬中の待ち時間はお菓子や軽食
を食べるというやり方があります。

この場合は精進落としとは呼ばず、
問題の無い行為です。

軽食を取る場合、
その後に精進落としが待っているので、
あまり食べ過ぎないようにしましょう。
お菓子や飲み物を飲みつつ、
待ち時間をご家族との会話に使うと、
火葬完了までの2時間位というのも
長すぎるものでもないでしょう。

精進落としを火葬中にする理由


精進落としは火葬終了後に行った方が
良い理由を紹介しましたが、
実際には以下の理由で
火葬中でも精進落としを行うこともあります。
ただし、地域によっては
それが慣習になっており、
理由そのものはないこともあります。

告別式の葬儀の中で初七日法要も一緒に行ったから

告別式が終わり、また後日に
初七日法要を行うことは
遺族親族にとって負担が大きいので
現実的には告別式当日に初七日法要が
行われることが多いです。

その中でも告別式の葬儀の中で
初七日法要も一緒に行うことがあります。
こうすることで、火葬後にまたわざわざ
葬儀場に戻って初七日法要をしなくて良くなります。

この場合は、火葬前に初七日法要が
終わっていますので、当然
精進落としをしても良いという理屈です。
これが精進落としを火葬中にする一つの理由なのです。

火葬の時間と食事の時間が大体同じだから時間が節約できる


火葬と精進落としを同時に行えば
時間を大幅に短縮できます。

いかに悲しい気持ちがあったとしても
遺族親族全員が一様に時間が確保できるとは
言い切れないときもあるのです。

故人の為に時間が確保できないことを
批難するのではなく今を生きる方の現実を
寛容に受け入れる事も大切なのです。

14:00頃まで昼食を我慢するのはつらい


火葬後まで昼食を待てば14:00頃になります
非常に空腹になってしまいます。
空腹を耐え忍ぶほうがつらくなってしまい
気持ちが初七日法要どころではなくなってしまう
かもしれません。

そこまでのストレスにはならなくとも、
空腹でかなり気が散って
しまうことになります。
火葬を待つ間、軽食を取れば良いのですが
この軽食を食べ過ぎて本来の精進落としを
食べきれず残してしまう可能性もあります。

平常どおりの食事のスケジュールを取り
万全の状態で初七日法要を進めた方が良い
という考え方もあります。
昔からのしきたりを守るよりも
本当の意味で故人を思う事の方が重要です。
そのために
火葬中に精進落としを並行するというのも
また正しい考え方
で、
一概に批難されるものではありません。

現在では参列者を労うという意味も強い


精進落としはここまで滞りなく
葬儀、告別式が進められたことに対して
参列者に対して感謝し労(ねぎら)う場でもあります。
昔のしきたりを守るため
昼食時間を後伸ばしにして
忍耐を強いていては労いになりません

故人だけでなく参列者を思いやることも
重要なのです。
ここまでを考えた上での判断であれば
火葬中に精進落としを行うことも
良い考えと言えます。
張り詰めた雰囲気をここで和らげ
リラックスできる場を提供しましょう。

精進落としを火葬中にしない理由&する理由まとめ


最終的に精進落としを
どちらのタイミングにすべきかは
家族全体で相談して決めましょう。

火葬中か火葬後か、どちらを選ぶとしても
意味を理解した上で
決定していきたいものですね。
最後にまとめておきます。

精進落としを火葬中に行ってよいかまとめ
  1. 精進落としを火葬後に行った方がいい理由がある
    • 精進落としは初七日法要後にするもの
    • 火葬中だと抵抗感を持つ人が居る場合がある
    • お酒に酔った状態でお骨を拾うことになる可能性がある
    • 火葬中に軽食や飲み物をとることは精進落としにあたらない。ただし、食べ過ぎるとその後の精進落としを残してしまう可能性がある
  2. 精進落としを火葬中に行う理由もある
    • 告別式の葬儀の中で初七日法要も一緒に行ったから
    • 地域によっては慣習として火葬中に精進落としを行う
    • 精進落としの時間を別に取らなくて良いので時間を短縮できる
    • 昼食時間を普段どおりにすることができる
    • 故人を思い参列者を労うという目的の上なら火葬中に精進落としを行うことも正しい選択になる

火葬中か火葬後かどちらにするか
その意味合いがわからなければ
どちらかを勘で選んでしまう事になりますが
ここまで読まれたあなたなら
納得がいく選択をする事が出来るでしょう。

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