永代供養と言う言葉。
最近よく耳にするようになったと
思いませんか?
現代では、
お墓を継ぐことが
難しくなっている人が
増えています。
お墓を放置するわけにはいかない。
でも、管理する事も困難だ。
そんな事情から永代供養を選ぶ人が
増えているのです。
ところが
永代供養の具体的な内容については、
あまり知られていないのでは
ないでしょうか。
永代供養のお布施はいくら必要?
永代供養ってお参りはするの?
今回は
そんな疑問を解決します!
永代供養は期限付きの供養です!
永代供養とは、
お墓を無縁仏にしないために
身内にかわって
寺院や霊園が、長い年月にわたって
供養・管理することです。
そのスタイルには、
- 他の方と一緒に遺骨を埋葬する「合祀墓」
- 一人、夫婦または家族の単位で
個別のスペース内に納骨する「納骨堂」 - 一人用のお墓を立てて埋葬する「個人墓」
があります。
また、近年良く耳にする「樹木葬」も
永代供養のうちのひとつです。
永代供養の期間は、
多くの場合33回忌までです。
その間は、
お彼岸等では個別に供養が行われます。
期間が終了した後には
合祀されることが殆どです。
その後は、合同の供養となります。
もちろん、
決して放って置かれる訳ではないので
ご安心ください!
永代供養のメリットとデメリット
永代供養のメリットは、何と言っても
費用が安い
お墓の管理が不要
という点です。
お墓のことで、
家族に負担をかけたくない。
お墓が遠くて維持管理が難しい。
お墓の後継者がいない。
このような不安をお持ちでしたら
永代供養を選んではいかがでしょうか。
永代供養は、
現在お墓をお持ちの場合でも、
切り替えることができます。
ただし
永代供養にもデメリットがあります。
それは、
合祀された遺骨は、取り出せない
という点です。
初めから合祀を選ぶ場合や、
いずれ合祀される場合は、
後日親族間で問題にならない為にも、
よく話し合った上で
永代供養を行うようにしましょう。
永代供養にお布施は必要?
永代供養の費用として
必ず必要なものは
永代供養料
お経に対するお布施
刻字料
の3つです。
通常、3つをまとめて
「永代供養費」または「お布施」と呼び
最初に一括で支払います。
寺院や施設から
具体的な支払方法の説明がなければ、
通常は手渡しです。
それぞれを、個別に見ていきましょう。
永代供養料はお墓タイプによって金額に差がある
永代供養料は、当然
お墓のタイプによって費用が違います。
まず個人墓の場合です。
永代供養料は
30~40万円はかかります。
また別途墓石代(平均140万円前後)もかかります。
一番安い費用で供養できるのが、
合祀墓・樹木葬です。
大体10万円前後、
中には3万円以下が設定されている
施設もあります。
納骨堂に納める場合は
50万円が平均です。
ただし、
納骨堂にはいろいろな種類があるので、
価格の差も大きいです。
また管理費が年間1万円程度かかります。
お布施はお経に対するお礼
お布施は、
お経へのお礼としてお渡します。
この場合の「お布施」とは、
先ほど述べた
永代供養料とは意味が異なります。
あくまでも、「お経に対するお布施」
という意味です。
永代供養の場合も
納骨時には納骨法要を行ないますので、
お経に対するお布施をお渡します。
納骨法要のお布施は
永代供養料に含まれている事が多い
ですが、
含まれていない場合には
別途準備してください。
その場合の
お経に対するお布施の相場は3~5万です。
年忌法要を希望する場合も
個別でお経をお願いすることになり、
その場合も勿論
お布施が必要です。
刻字料
文字通り、故人の名前を彫って
いただく料金です。
相場は3万円程度です。
こちらも
永代供養費に含まれる
こともありますので、
確認するようにしましょう。
永代供養のお布施マナー
- お布施は金封袋に入れます。
- 水引は、基本的には不要です。
水引を付ける場合には
銀、黒白、黄白にします。 - 表に「永代供養料」または「お布施」と
通常の墨色で書きます。 - その下に施主の氏名を書きます。
裏側には、住所と金額を記載して
ください。
普通の法要と同じく、
納骨法要が終わった後に
お渡しします。
可能であれば
「切手盆」と呼ばれる
黒いお盆に載せて渡すと良いです。
なければ袱紗の上に乗せましょう。
通常、お布施は最初に一括で支払った後
追加の支払いはありません。
永代供養であってもお参りは必要です
納骨が終わったら、
お墓参りはどうすればよいでしょう?
供養・管理を任せたのだから、
納骨した後はお墓参りに行きづらい。
そんな風に思っていませんか?
大丈夫です。
是非、お墓参りに行きましょう。
納骨法要でのお参りと
その後のお墓参りについて
詳しく見ていきます。
納骨法要でのお参りの流れ
納骨の時には
通常永代供養のお墓にお参りをします。
郵送でも
納骨できる施設があるようですが、
納骨法要に行かれる場合がほとんどです。
永代供養であっても、
通常の一般墓への納骨と同じです。
- お墓と周りの掃除をしてから、
お花やお供えを置きます。 - 読経が行われ、
遺族がお焼香をします。 - 納骨室の扉を開け、
施主が納骨室に納骨をします。 - 最後に再び読経、お焼香をします。
納骨する時は、必ず埋葬許可証が必要
になりまので、
忘れずに持っていきましょう。
納骨以降のお参りは?
納骨以降のお参りは
行くのも行かないのも、
基本的には自由です。
しかし、永代供養はあくまでも
供養と管理の代理を
お願いしているだけ。
納骨したらそれで終わり
という訳では決してありません。
少なくとも、
お盆やお彼岸などには
お参りするのが良いです。
その際のお墓参りは、
お墓の形態によって違いがあります。
合祀墓のお参り
合祀墓だと、
なんとなくお墓参りに行きにくい
と思うかもしれません。
ですが、勿論普通にお参りできます。
合祀墓には、
大きい香炉や供花台が設置
されている事が多いです。
お供え物を置くスペースがある場合には
そちらにお供えをしましょう。
他の方もお参りをされるので
個性的なものは控えた方が良いでしょう。
ただし
施設によっては
お供えができない事もありますので、
事前に確認してください。
納骨堂でのお参り
納骨堂の場合は、様式によって
かなり差があります。
棚に納骨する様式の場合
合祀墓と同じような
大きい香炉、供花台、お供え物を置く台
があります。
仏壇式や、個別ロッカー様式の場合は、
お仏壇と同じように供花、お供えができます。
また、お線香が焚ける場合もあります。
どちらの場合も、
共同スペースは
掃除をしなくても良いですが
個別スペース内は
掃除をしましょう。
個人墓のお参り
個人墓の場合は
普通のお墓と同じです。
墓石とお墓の周りの掃除をし、
供花、お供え、お線香を焚いて
お参りをしましょう。
樹木葬のお参り
最近特に注目されている
樹木葬については、どうでしょうか。
まず、
庭園型の場合は掃除はしません。
樹木が自然の中にある場合には、
樹木の周りの雑草や落ち葉の掃除を
します。
お供えは、
庭園にある場合には合祀墓と同じですが
自然の中にある場合には
お供えは控えます。
環境保全のためにも
食べ物、飲み物を置いておく
事はできません。
火の始末の問題があるので
お線香を焚くのはやめましょう。
さらに、本格的な山野の樹木を
樹木葬に選んだ場合には、
埋葬した樹木を見つけられない事が
珍しくありませんので、
注意してください。
永代供養のお墓に限らず、
お墓参りのお供えが食べ物の場合は
持ち帰るのがマナーです。
永代供養でのお参りとお布施のまとめ
家督制が薄らいでいる現代において、
永代供養は
ポピュラーになりつつある
供養方法です。
しかし永代供養には、
お墓の形態も費用も
多岐にわたります。
十分検討し、
しっかり調べ、比較してから
決定しましょう。
- 永代供養とは、期限付きで供養・管理を
施設が請け負って行う事です。 - 永代供養のお墓の形態は「合祀墓」
「納骨堂」「個人墓」「樹木葬」があります。 - 永代供養のメリットは
費用が安いこと。管理の必要がないこと。 - デメリットは、期間が終了したら
合祀されること。 - 納骨時に永代供養料・お布施・刻字料を
納骨時に一括でお渡しします。 - 一括払いをした後に発生する費用は
ありません。 - 年忌法要を依頼された場合には、
供養料とお布施が追加で必要です。 - お墓参りには、是非行きましょう。
- お墓の形態に合わせてお墓参りをしましょう。
- お供えの食べ物は持ち帰りましょう。
一口に永代供養と言っても
さまざまな形態があります。
当然ながら、
費用も供養後のお参りの仕方も
様々です。
永代供養を選ぶことが増えた現代、
自分たちのライフスタイルに合う
供養の方法やお墓参りを
検討する必要がありそうですね。
永代供養を選ぶときは
この記事の内容を参考にしながら、
自分たちの希望に合う供養方法を
探してみてくださいね。