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一周忌法要を行う際に喪主が用意するものとは?供物から会食まで

故人とのお別れから
一年目の命日に行う一周忌法要。
この一年間は悲しみや辛さと常に
葛藤しながらの時間だったことでしょう。

夢に故人が現れた折には
「何かを伝えたかったのでは?」や、
道行く人たちの中に故人によく似た人が
居たら振り返って見て
「そんな事ないよね」と
ふと我に返ったり・・・。

そんなこんなで迎える一周忌法要。

喪主として
約1~2ヶ月くらい前までに
用意するもの(供物から会食までの事柄)を
私の体験を踏まえて
お伝えしてまいります。

一周忌を迎えるにあたっての心構えは?

喪主として
一周忌法要を行う心構えとして、

まず、一周忌法要を行うということは
故人と深いご縁で結ばれた人こそが出来る
「おもてなし」であるという
自覚を持つことが重要です。
その気持ちが前提です。

その点を自覚して、
諸々の日程や場所、供物
会食等の段取りを組んでいきます。

前提である気持ちが曖昧であると
喪主だからとか、義務だから等の
受け身的な考えになってしまいがちです。

過去に私が喪主を経験したときの
反面教師として聞いてください。

私もその前提の考えがなかったため、
周りの色々な意見に振り回されて
結局誰のために何のために
一周忌法要を行うのか
分からなくなっていたことがありました。

お寺での一周忌法要を行う際に用意するもの

法要の際、
故人の祭壇が寂しくならないように
お供え物やお花を用意し、
お寺さんへのお布施も必要だとは
分かっていても 実際に行動する
となると「???」ですよね。

お花はだいたいいくらくらいのもの
を用意すれば良いのか?
お供え物もどのくらいの金額で
どのようなものが良いか?

また、
お布施の金額や
何と言ってお渡しするのか。
そのタイミングも分からないし。

正解のない、
人それぞれの価値観や風習のなか
頭を悩ませる事ばかりですが
ポイントを押さえておけば 
特に失礼にはならず 
困った事態にはならずに済みます。

主に事前の準備が必要な
お花、供物、お布施について
一つずつ掘り下げていきます。

引き出物

お参り下さった方からお香典を
いただくことになりますので
香典返しとして引き出物を用意します。

5千円前後が相場となります。
以下のようなカタログギフトは
どなたからも喜ばれるのでおすすめです。

お花

事前にお花屋さんに
相談をしてみても良いです。
だいたいの予算は一対で一万円くらい。

持参も出来ますが 
お花屋さんに配達もしていただけるので
相談をされても良いかと。

注意(本堂の広さにもよりますが、
あまりにも広い本堂であるのなら
一万円くらいのお花の量でも
ほとんど目立たなくなってしまいます。)

ですが、どんなお花を持参しても
お寺さんは、「それで全然結構ですよ」
と言われますので、
そこまで気にしなくていいですよ。
私はお花屋さんに相談して
3千円分くらいのお花を持参しました。

たまに親族の方で、
うるさい人がいたりしますが、
気にしてたらキリがないので
放っておきましょう。

あと、
他の方の法要の日が重なっていれば
たくさんのお花を持って行くと
生けていただくのも大変なので
事前にお寺に連絡をして、
お花の量とかの相談をしても良いですね。

供物

故人にお供えするものであるので
故人の好きだった
食べ物や飲み物が一般的です。
ポイントは
消費してなくなってしまうもの。

法要のあと お下がりとして参列
いただいた方々と分けるならば
小袋のお菓子の詰め合わせや
カップゼリーなど良いです。

皆で分け合う際に小さなビニール
袋や紙袋の準備があると
とっても助かります!

供物は果物でも構いません。
私は果物を持参したこともありますが
お供えをしていただいて、そのまま
お寺さんに置いて帰りました。
果物は喜ばれると思います。

置いて帰るか、分けて持ち帰るかは
地域やお寺さんにもよるので
一概には言えません。
事前にお寺さんに電話で尋ねておくと
当日スムーズに対応できるでしょう。

地域によってもまちまちでしょうが
故人へのお供えの他にお寺さんへ
お渡しするお菓子とかも
一緒に用意しても喜ばれます。
値段も3千円くらいのもので良いです。

お布施

お布施

お布施の相場は3万から5万と特に
決まりはありませんが、お寺さんに
直接訊ねてみられると良いです。

私の場合、お寺さんに
尋ねてみたのですが「お任せします」と
言われてしまいました。

そう言われてしまったら3万から5万の
金額を目安にお包みされると良いです。
ちなみに私は35,000円お包みしました。

やはり 金額云々で戸惑うより 
法要を執り行って下さるお寺さん
に対する感謝の気持ちが何よりも
大切なのだと気づかされます。

お布施はふくさに包み
「本日は○○のための一周忌の法要
を宜しくお願い致します」と
挨拶をしたときにお渡しすれば良いです。

お布施袋は下記のような市販されている
専用のお布施袋でも良いですし、
表裏白無地の一重の封筒を
お持ちであれば、濃墨で「お布施」と
書いてお渡しすればよいです。

また、ふくさについて詳しくは
以下の記事を参考にして下さい。

葬式で香典を包むふくさの色と種類は?包み方や渡し方も徹底解説!葬式で香典やお布施を包むときに使用するものを袱紗(ふくさ)といいます。 あなたも一度は見かけたことがあるのではないでしょうか? ...

一周忌法要の事前準備

まず大切なのは日にちをいつにするのか。
遺族や親戚などの予定も考慮して
日にちを決め(祥月命日の日程の都合が悪い場合はその日より前倒しの日程にする)
お寺さんへの連絡が必要です。

そして、
一周忌の法要のあと
一般的には会食を開くのですが 
その会食会場への手配も同時に必要です。

そのポイントを次に書いてみます。

お寺への連絡

日程は出来るだけ早く決めて、
お寺さんへの連絡をします。
(お寺さん側の都合があるので
諸々の相談を兼ねて)

「お盆」と「春秋のお彼岸」の時期と
重なってしまう場合は、特に早め早めを
心がけてください。

参列者への連絡

当日の会食や引き出物の都合上、
一周忌法要の案内状を用意し、
往復ハガキなどで出欠を確認します。

会食会場への連絡

ここでのポイントは会食会場へは
法要後の会食である
ということを伝える事です。

そうすることにより
おめでたいお席で使われる食材
(鯛や伊勢エビなど)を使った
お料理は出てこない事になります。
(アレルギーがある人が含まれていたら 
その旨をあらかじめ伝えておきます。)

一周忌法要後の会食を準備する際の注意点

まず法要が執り行われたところからの
移動がスムーズに行くように
出来るだけ近場の会食会場を手配します。

からだのの不自由な参列者が居る場合は
階段などの段差がないような場所と同時に
からだの不自由な人が行く旨を
会場へ連絡も入れておきます。

僧侶が参加されるかされないかで
対応が変わってきますので
あらかじめ法要の事前に
ご都合をお尋ねしておくと良いです。

他の法要等に重なり
会食会場への参加が難しいとなれば
「御膳料」をお包みします。

実際に 
当日急に人数が増えたり減ったり 
引き出物の数が合わないなどの
アクシデントもあるかも知れませんが
私の場合は
引き出物が渡せなかった人には
後日改めてお届けしたりと大変でした。

そして、慌てていたために
故人の遺影を飾り忘れて 
陰膳のみが準備されていたままでした。

最後に気付き
みんなで大慌てで飾りましたが
ゆっくり故人を偲んでの時間を
もっと作れたはずだと 
終わったあとに気づいたものでした。

なお食事メニューについては、
以下の記事で詳しく解説しています。
ぜひ合わせてご覧ください。

法事の食事メニューとは?代表的な料理とタブーとされる献立を紹介!法事の一連には、法要後 食事をふるまうのが一般的です。 参列者への 感謝の気持ちを伝える場所であり、 故人を偲ぶ気持ちを ...

一周忌の用意を経験して気づいたこと

故人をはじめ
今世でご縁のある人たちとの
尊い時間である一周忌法要。

絶対にこうでないといけないという
型にはまったルールはないですが
前述したようなマナーはあります。
(法要の終わった数日後にお礼の手紙や電話を忘れずに!)

マナーを身に付け、失敗を恐れず 
経験だと割り切って、
スマートに、気持ちのこもった
おつとめを喪主として
出来たら良いと気づきました。

なお一周忌における様々な場面の
喪主挨拶については
以下の記事を参考にして下さい。

喪主が一周忌の挨拶をする場面ごとの心構えや要点&注意点を解説!仏教では亡くなられた方の ご供養のために、 ちょうど一年目の同月同日あたりに 行う法要を一周忌といいます。 一年目という節目に、...

一周忌法要で用意するものまとめ

一周忌法要の用意を経験してみて
私なりにお伝えしたいことを
お話してきました。

ご縁のある人たちとの尊い時間でもある一周忌法要。
故人に対しての感謝の気持ちと
おもてなしの気持ちを第一に考え、
その場に集まってくださった方々との絆を
末長く大切に
守っていくことが大事ですね。

そして前を向き
それぞれがしっかりとした人生を
歩んで行くことが
故人に対しての一番の供養に
なるのではないかと気づきました。

最後にまとめておきます。

一周忌法要で喪主が用意するもの
  1. 一周忌を迎えるにあたっての心構えは?
  2. ⚫一周忌法要を行うという事は
    故人と深いご縁で結ばれた人こそが出来る
    「おもてなし」だということ。
    ⚫それを心得た上で
    日程、場所、供物、会食等の段取りを組んでいく。

  3. お寺での一周忌法要を行う際に用意するもの
  4. 主に事前の用意が必要なもの
    ①お花
    予算は一対で一万円位のもの
    持参しても良いが
    お花屋さんに相談をして配達していただいても良い
    (お寺の法要が他の方と重なり
    たくさんのお花を持ち込むと
    飾るのに大変なので
    お花の量をお寺さんに相談してからでも良い)

    ②供物
    故人にお供えするものなので
    故人の好きだった食べ物や
    飲み物が一般的。
    (ポイントは
    消費して無くなるもの)

    法要後、皆で分け合える小袋のものが良い。
    喪主は皆が持ち帰りしやすく
    袋や紙袋の準備をしておくと
    便利である

    ③お布施
    相場は三万円から五万円。
    特に決まりはないので
    分からなければお寺さんに
    聞いてみても良い。
    お布施はふくさに包み
    挨拶をしたときに一緒に渡す。

  5. 一周忌法要の事前準備
  6. ①お寺への連絡
    お寺さんのご都合もあるため
    日程は出来るだけ早く決めて
    お寺さんへ連絡する。

    ②参列者への連絡
    当日の会食をや
    引き出物の都合上
    一周忌法要の案内状を用意し
    往復ハガキなどで
    出欠を確認する
    アレルギーなどないか尋ねる

    ③会食会場への連絡
    法要後の移動がスムーズに行くように
    近場の会場を選ぶ

    ⚫会食開場へは
    予約の際に 法要後の会食である旨を知らせておく
    ⚫アレルギー対応が必要な参加者がいる場合は
    それも伝えておく。
    ⚫陰膳の準備を必要なら頼んでおく。

  7. 一周忌法要後の会食を準備する際の注意点
  8. ⚫僧侶が参加されるか否か
    事前に確認しておく。
    参加されない場合は
    「御膳料」を別にお包みする。
    ⚫からだの不自由な参加者が
    いる場合は、会食会場へ連絡の際に
    その旨を伝えておくと良い。

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