近年、
様々な理由でお墓の永代供養をする人が
増えています。
そんな中、意外と見落としがちなのが、
永代供養の後の位牌の扱い方です。
永代供養の手続きや法要が終わったけれど、
家にある位牌はどうすればいいの?
永代供養は既に済んでいるけれど、
空き家になっている親族の家には、
祖父母や先祖の位牌が
放置されたままになっている!
このような悩みを抱えるのは、
あなただけではないのです。
けれど、位牌をどう扱えば良いのかは、
知らない人も多いですよね。
今回は永代供養の後の
位牌の扱い方や適切な処分方法
について解説いたします。
なお、永代供養については
以下の記事を参考にして下さい。
![](https://mosyu24.com/wp-content/uploads/2019/05/16ed01281f17b4dc5a3d79ae2153741d-1-320x180.jpg)
永代供養の後の位牌は処分するか自宅でまつる
![](https://mosyu24.com/wp-content/uploads/2019/05/1373192-300x222.jpg)
お墓の永代供養が済んだ後、位牌は
処分するか自宅でまつるかの
どちらかを選ぶことになります。
どちらの方法でも、
きちんとした方法で行えば、
さほど難しい手続きはありません。
また、どちらの方がより良い、
ということもありません。
あなたのライフスタイルにあわせて、
一番良い形を選びましょう。
永代供養の後で位牌を処分する方法は2通りある
![](https://mosyu24.com/wp-content/uploads/2019/07/otakiage-e1562166061561.jpg)
位牌を処分する場合、
方法は2通りあります。
一つは、
位牌をお焚き上げする方法。
もう一つが、
位牌も永代供養に出す方法です。
位牌のお焚き上げ処分の方法
お焚き上げとは、
寺院・霊園で
位牌を焼却処分してもらうことです。
燃やす(浄火する)ことで
位牌を供養します。
手順としては、
位牌から魂を抜くための閉眼供養の後、
お焚き上げする、という形です。
お焚き上げは、
檀家寺や僧侶派遣サービス、
ご供養仕舞いの専門業者
で行われます。
その際の費用、お布施の相場ですが、
檀家寺にお願いした場合、
1万円~5万円。
僧侶派遣サービスを利用した場合は、
3万円~4万円。
ご供養仕舞いの専門業者へ依頼した場合、
5千円~1万円が相場です。
ところで、閉眼供養が終わった位牌であれば、
お焚き上げをせずに
家庭ごみとして出すこともできます。
「そんなことをしたら、
ご先祖様に祟られるんじゃないの?」
と気になるかもしれませんね。
ですが、閉眼供養が終わった位牌に
ご先祖様の魂はおられません。
家庭用ごみでの処分で良い、
と思われる方は、一つの手段として、
検討してみてはいかがでしょうか。
僧侶派遣サービスについては
以下の記事を参考にしてください。
位牌も永代供養をすることが可能
位牌を永代供養することも処分方法の一つです。
お墓の永代供養と同様、
寺院・霊園で10年~30数年、
位牌を安置・供養してもらうことができます。
安置の方法として、
仏壇式の納骨堂や位牌堂、
ロッカー式の納骨堂があります。
定めた期間を過ぎた位牌は、
通常お焚き上げされます。
位牌の永代供養の費用は
位牌1柱あたり10万円~50万円です。
ただし、安置する場所や期間によっても
費用は変わります。
また、寺院や霊園によっては、
位牌の永代供養を
行っていない場合もあります。
位牌の永代供養をする場合は、
必ず事前に確認してください。
先日、位牌堂に「釈迦如来座像」を寄進して頂きました。寄進された方の「志」をしっかりと受け止め、これから責任もってお経を唱えて参ります。また未来の醍醐寺住職にも、この「志」が受け継がれる様にしていきたいと思います。#納骨 #永代供養 #寺 #供養 #位牌 #姫路 #先祖 #葬儀 #水子 pic.twitter.com/tDuywC1XmH
— 姫路 醍醐寺 (@Himeji_Daigoji) April 14, 2019
処分の方法に迷ったら一時預かりを利用する
お焚き上げか、永代供養か。
どちらにするか迷った場合は、
一時預かりという方法もあります。
3年程度の短期間ですが、
1柱あたり、月々千円程度の費用で、
寺院に位牌を預かってもらえます。
ただし、
一時預かりで預かってもらえる位牌は
一般的な位牌よりも小さい
寺位牌の場合もあります。
一時預かりについて
寺院に問い合わせをする際には、
預かってもらえる位牌のサイズも
必ず確認しましょう。
永代供養の後も位牌を自宅でまつることはできる
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位牌を処分せず手元に残したい。
そういった場合には、
位牌を自宅でまつっても構いません。
では永代供養の後、
自宅で位牌をまつるには
どうすればいいでしょうか。
仏壇に位牌をまつる
一番基本的な形は、
位牌を仏壇にまつることです。
通常、位牌が手元にある場合は、
家には仏壇やそれに代わる祭壇等があります。
お墓の永代供養の後も、
位牌は仏壇にまつりましょう。
また、
家に仏壇・祭壇がない場合も、
基本的には仏壇・祭壇を
用意するのが適切です。
けれど、
「家に仏壇を置く場所がない!」
「仏壇って高額なんじゃないの?」
等の問題や疑問もありますよね。
そんな場合の選択肢として、
小さな仏壇や祭壇を購入する、
という方法があります。
サイズは様々ですが、
棚やタンスの上に置ける程度のものや、
従来の仏壇に近いデザインのもの、
リビングに置いても違和感のない
シンプルなデザインのものもあります。
価格は1万円をきるものから
10万円程度のものまで様々です。
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このように、小さくてお洒落な仏壇も
沢山あります。
仏壇を置くスペースや
家の雰囲気も考慮して
選びましょう。
重要なのは、
位牌にきちんと手を合わせることです。
小さい仏壇であっても、
日常的に目にする場所にあれば、
故人に手を合わせる機会も増えますよね。
コンパクトなモダン仏壇を詳しく
お知りになりたい場合は
以下の記事を参考にして下さい。
![](https://mosyu24.com/wp-content/uploads/2019/07/189626-320x180.jpg)
位牌が複数ある場合は繰り出し位牌がおすすめ!
自宅に複数の位牌がある場合は、
沢山の位牌を並べることになります。
スペースも必要になるし、
出来るだけコンパクトにしたい。
そんな時は、繰り出し位牌(回出位牌)
がおすすめです。
繰り出し位牌とは、
戒名を記した札を収納できる位牌
のことです。
一つの繰り出し位牌に、
10枚程度を収めることができます。
失礼ながら昨晩仏壇にある位牌を調べていたんだけど、上の部分少しぶつけたら屋根が取れて、中から戒名の書かれた板が大量に出てきてたまげた。あと謎のメモ。繰り出し位牌というらしい…1番古いもので天保11年、黒船来航13年前。手が震える。 pic.twitter.com/xbyA0NgSc7
— namissa (@namissa_) August 12, 2018
10枚程度収まるので、
先祖代々の位牌としても使用できますね。
永代供養後の位牌の扱い方や処分方法まとめ
![](https://mosyu24.com/wp-content/uploads/2019/07/1379959-300x188.jpg)
位牌とは、
亡くなった人の霊をまつるためのものです。
お墓と違って家の中にあるので、
「見守ってくれて感謝しています」
「私は元気でやっていますよ」
「どうか心置きなく成仏してください」
と日々手を合わせる対象
でもありますよね。
そんな大切な位牌だからこそ、
きちんとした供養やまつり方を
知っておく必要があるのです。
- 永代供養の後の位牌は処分か自宅でまつる
- 自分のライフスタイルと照らし合わせて
より良い方法を選ぶ - 永代供養の後で位牌を処分する方法は
お焚き上げか永代供養 - 位牌のお焚き上げとは
位牌を焼却し供養すること - 檀家寺や僧侶派遣サービス
ご供養仕舞いの専門業者で行う - 費用の相場はそれぞれ異なるが
おおよそ1~5万円 - 位牌も永代供養をすることが可能
- 位牌1柱あたり10万円~50万円
- 処分の方法に迷ったら
位牌の一時預かりを利用する - 永代供養の後も位牌を自宅でまつることはできる
- 基本的には仏壇にまつる
- 家に仏壇がない場合も
仏壇・祭壇を用意するのが好ましい - 様々なタイプ・値段の仏壇があるので
置く場所等を加味して選ぶと良い - 位牌が複数ある場合は
繰り出し位牌で位牌をまとめると良い
永代供養をしても、
家にある位牌の扱いについてまで
考えている人は意外と少ないです。
例えば私の場合、
父の実家が遠方で
その上現在は空き家になっています。
今は齢70歳の父が
お墓の管理をしていますが、
父亡き後は
お墓の管理も難しくなるので、
永代供養を行う予定です。
けれど、恥ずかしながら、今のところは
位牌をどうするのか何も決まっていません。
このように多くの人は、
永代供養を行うからこそ、
残された位牌をどう扱えば良いのかを
模索するのです。
つまり、永代供養という、
先祖供養の大きな節目を迎えた今こそ、
今後の位牌の扱い方を考える
チャンスなのです。