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お葬式に適したネクタイの色とは?比較の画像付きで徹底解説!

お葬式に身に付けるネクタイの色ってご存知ですか?
考えるまでもありませんね。黒です。

では、同じ黒色でも、条件によっては全く違う色に見えることはご存知ですか?
実は、黒色のネクタイをしているはずなのに、グレーに見えてしまうこともあるのです。

さらに、ネクタイには柄もあれば織り模様もあります。
それによっても微妙に色が変わったりします。
どんな黒色ならば、お葬式に適している黒ネクタイなのでしょうか。

細かい要素まで考えると、お葬式に適したネクタイの色が黒と分かっていても、だんだんと不安になってきますよね。
そこで今回はお葬式に適したネクタイの色について、比較の画像付きで徹底解説いたします。

お葬式に適したネクタイの色

先ほど申しました通り、最も適切なネクタイの色はです。
しかし黒と言っても色が違ったりします。

一つの要因は光の反射率です。
光を吸収する素材や染料の黒はより黒く見えますし、光を反射する素材や染料の場合は灰色に近い黒に見えます。

話を戻します。
ネクタイの黒色を複雑にさせている主な理由は、光を反射する「光沢」にあります。
光沢があると、色の見え方が全く変わってきてしまいます。

実際に見ていただいたほうが早いかもしれませんね。
次項の画像をご覧ください。

黒色の生地を比較


左から「喪服」「リクルートスーツ」「100均のネクタイ」の順番です。
同じ黒でも、違いが一目瞭然ですよね。

特にネクタイは、色の見え方がばらばらで、まるでまだら模様のように見えます。
ネクタイの明るい部分と暗い部分の色を、ペイントソフトで取得してみます。

暗い部分の色 RGB値(45,44,40) ■この色です。
明るい部分の色 RGB値(123,127,126) ■この色です。

RGB値とは、コンピュータ(プログラム)にとっての色です。
客観的にも、光沢によって本来の色とは異なる色に見えてしまうことが分かりますね。
つまりネクタイの色をより黒色に見せるなら、光沢も考慮するべきなのです。

では、光沢とは何がもたらすものなのでしょうか。
それは主に糸の「繊維」「織り方」と「生地の特殊加工」が関係しています。
次項から1つずつ説明していきますね。

繊維の光沢

糸の表面がつるつるかざらざらかで、布の光沢に違いが出ます。
お葬式で使用するネクタイの繊維で1番おすすめなのは絹(シルク)です。

シルクには、高級感のある落ちついた光沢があります。
加えて、天然素材ならではの染色性があり、深い色に染まりやすい特徴があります。

シルクの黒とポリエステルの黒では、重厚感がまったく違います。
あなたがある程度年齢を重ねているのならば、迷わずにシルクのネクタイを身に付けるべきです。

逆に光沢がなさすぎると、ファッション性が高くなってしまい、葬儀に不適切な装いになってしまいます。例えば、麻(リネンなど)、毛(ウール)、コットン(綿)などです。極端にならないように選びましょう。

二番目におすすめなのは、ポリエステルです。
シルクに比べ安価で、織り方や加工方法によって見え方が大きく変わるのが特徴です。

比較画像の3種類も、ほとんどがポリエステルで出来ています。
中には右側のネクタイのように、独特の安っぽい光り方をしてしまうものもあるので、ポリエステルのネクタイを選ぶときは慎重に購入しましょう。

月並みではありますが、実際に目視で確認するのが一番ですね。
通販で購入するのであれば、レビューを見たり、問い合わせるなどしましょう。
画像は加工されている可能性があるので、あまり信用できません。

織り方で生じる光沢

繊維と同様、表面に凹凸ができにくい織り方だと光沢が生じます。
朱子織(サテン)で織られた布は、滑らかな手触りで非常に光沢感があります。
パーティドレスなど華やかな場所で装う服や、服の裏地などによく使われていますね。

サテンで織られる素材は、ポリエステルが多いようです。
比較画像のネクタイは、サテンで織られたものかもしれませんね。
(書いていないので確認ができませんが。)

当然、お葬式に身に付けるネクタイに、サテンは不向きです。
光を反射しすぎて、黒ネクタイがグレーに見えてしまうでしょう。
光沢の少ないブラックスーツにピカピカの黒ネクタイを合わせるのも不自然です。

織り方が明示されているケースは少ないですが、実際に見て触ると分かりますよ。
光の反射具合や触り心地が、判別できるポイントです。

特殊加工

一般的な喪服は、光沢が出ないように特殊加工がされています。
同じポリエステルでも、比較画像の喪服が最も暗く見えたのは、この特殊加工がされているからです。

喪服と同様の加工がされているネクタイであれば、深い黒色に見えます。
AOKIなどのスーツ店では、光を反射しにくい特殊加工を施した弔事用の黒ネクタイが販売されています。

反対に、光沢を出す特殊加工も存在しますので、購入の際にはよく確認することを忘れないでください。

柄入りの黒色ネクタイはOK?

結論から申しますと、無地以外はお葬式で使用しないほうが無難です。
派手なストライプ柄はもちろん、ドットや格子柄など、模様の色が地味であっても控えるべきでしょう。

また、色ではなく織り方で模様が入っている場合があります。
その場合は、模様の色が黒で、派手なものでなければよいでしょう。

デザインや織柄は、一目見て気付くものもあれば、よく見ないと気が付かないものまであります。
例えば以下のような商品は、ストライプ柄が目立ちますよね。

こういったデザイン性の強いネクタイは、お葬式でなく、法要(法事)で着用するのが適しています。

私が葬式等の弔事で着用している黒色ネクタイ

葬式 通夜 法事 ネクタイ

ここで私が弔事用に所有しているネクタイをご紹介します。
上の画像をご覧ください。
左が、葬式で喪主を務めた際に着用したネクタイで一番黒いです。

真ん中は急な通夜のために職場に置いている安価なネクタイ。
右は、法要(法事)で着用することがあるネクタイです。

葬式用のネクタイは、以下の商品と同じものです。
高くはないですがシルク100%で光沢は上品ですよ。
どこの弔事で着用しても通用するネクタイであることは間違いありません。

【葬式】制服のネクタイが黒色でない場合【学生】


制服のネクタイが色付きでも、問題ありません。
制服は、正装に当たる服装だからです。

しかし、よほど気になる場合は、交換してもよいとするところもあります。
たしかに、正装であるとはいえ、目立つのは恥ずかしいですよね。
そんな時は一度、参列する会場の葬儀屋さんに確認を取ってみてはどうでしょうか。

また、ノーネクタイが制服というところはそうそうないとは思いますが、その場合は黒無地のネクタイを身に付けたほうが間違いありません。

お葬式に適したネクタイの色まとめ


お葬式には、黒無地のネクタイが適切です。
もしあなたが細部までこだわるのならば、光沢の少ない(上品な光沢の)黒ネクタイを準備しましょう。
光沢の少ない黒ネクタイを選べば、色の見え方が変わりにくいからです。

その場合は、糸の素材、織り方、布に施されている加工に注目します。
糸の素材はシルク、織り方はサテン以外のものがよいです。
光の反射を減らす特殊加工がされていれば、最も安心です。

ポリエステル素材の黒ネクタイを使用する場合は気を付けましょう。
織り方や加工によって、光沢にばらつきがあるからです。

一言で黒と言っても、光沢で大きな違いが出ることが分かりましたね。
こんな悲しい時にまで、口うるさい上司や親戚の小言は聞きたくありません。
隙のない完璧な服装で、安心してお葬式に集中できるようにしたいですね。

なおネクタイピンについては、以下の記事で詳しく解説しています。
どうぞご参考になさってください。

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