突然の訃報でお葬式に呼ばれたあなた。
いつものメイクで大丈夫?
そんな悩みを持ったことはありませんか?
以前、友人の夫が急逝した時のこと。
突然のことであわてた私は、すっぴんでお葬式へ。
式中に大泣きした私は、涙でぐしゃぐしゃの素顔を他の参列者に見られ、とても恥ずかしい思いをしました。
お葬式は故人の死を悼み、最後のお別れをするための厳粛な場所。
大人の女性の身だしなみとして、最低限のメイクはしておくべきでした。
喪服の女性にふさわしい薄化粧のことを「片化粧」といいます。
あなたが私のように恥ずかしい経験をしなくて済むよう、お葬式メイク「片化粧」のポイントを解説し、役立つ意外なアイテムをご紹介いたします。
お葬式メイク「片化粧」のポイント
喪に服すことを念頭に置いたメイク「片化粧」とは、一体どんなものなのでしょうか?
「片化粧」メイクで心掛けたいポイントを、パーツごとに解説いたします。
お葬式のベースメイクはマット肌仕上げ
お葬式のベースメイクはマット肌に仕上げましょう。
ベースメイクに使うコスメは、普段使っているもので構いません。
しかし最近はツヤ肌メイクの流行で、ラメ入りファンデーションなど肌の光沢を強調するものが多く出回っています。
ラメやパールが入ったベースメイクコスメは、お葬式では使用しないのが無難です。
パウダーファンデーションもラメ入りを避け、マットな感じで仕上がるものを使用しましょう。
お葬式のベースメイクにおすすめなのはBBクリームです。
これを使用することにより、自然で落ち着いたマット肌に仕上げてくれます。
ただしBBクリームにもラメ・パール入りのものがありますのでご注意くださいね。
また、お葬式メイクでチークを使っても問題ありません。
ベージュなどの控えめな色を、薄くぼかすように使用しましょう。
お葬式の眉メイクは形を整える程度
お葬式の眉メイクは眉の形を整える程度でじゅうぶんです。
アイブロウパウダーをのせるか、アイブロウペンシルで少し書き足します。
眉毛がないか途中まで生えている場合は、アイブロウペンシルで薄く書き足し、ブラシでなじませます。
眉が太すぎたり、短すぎたり、色が濃いと目立ってしまいます。
あくまでも形を整える程度に書いて、自然な感じになるようにしましょう。
色はグレーやダークブラウンが無難です。
落ち着いた雰囲気に仕上がります。
ラメ入りは禁物!お葬式の口元メイク
お葬式では、派手な装いを避けるのが原則です。
なので「片化粧」では口紅はつけないのがベターです。
しかし元々唇の色が薄い方の場合、リップクリームだけですと顔色が悪く見え、ノーメイクだと思われてしまう可能性があります。
口紅を使用する場合はベージュもしくはピンクベージュなどの、肌なじみのよい落ち着いた色を選びましょう。
色鮮やかな赤・パステルカラーの口紅や、ラメ入りで光沢の強いリップグロスはお葬式に不向きですので避けてください。
なお、適切な口紅が無い場合はマスクをするという選択肢も考えられます。
お葬式に参列するときのマスクについては、以下の記事を参考にして下さい。
お葬式アイメイクのポイント
アイメイクを「派手」「お葬式にふさわしくない」と感じる方もおられます。
ですのでアイメイクはしないのがベターです。
ですが普段からアイメイクをしていて
「いつもと印象が違って見えるのは嫌だ・恥ずかしい」
という方もいらっしゃいますよね。
お葬式でどうしてもアイメイクをしたい場合は、地味で目立たない色のコスメを選びましょう。
また涙や汗を流すとアイメイクがにじみ、化粧崩れしてしまう可能性があります。
水や汗に強いウォータープルーフタイプのアイメイクコスメがおすすめです。
【アイシャドウ】原色ラメ入りは避けて
お葬式メイクでアイシャドウをつける場合、原色やラメ入りは避けてください。
原色でなくても派手なピンクやイエローなど、目立つカラーも控えます。
肌にのせても違和感のない、落ち着いた色味のブラウンやベージュを選びましょう。
【アイライン】ブラウン系を薄く目尻に
お葬式メイクのアイラインは、目立たないようまつ毛の間を埋めるくらいにするか、目尻部分に薄く引きます。
色は肌なじみのよいブラウン系がよいでしょう。
涙で滲むことがないよう、ウォータープルーフタイプであることは必須です。
【マスカラ】塗るなら透明orブラウン系
お葬式メイクのマスカラは、透明orブラウン系のウォータープルーフにしましょう。
アイライン同様、目立たないよう目尻部分に使います。
何度も重ねづけすると派手に見えてしまいますから、ひと塗りにしておきます。
縦ではなく横に流すイメージで塗れば、伏し目がちで控え目な雰囲気を作れます。
【つけまつげ・ビューラー】使用しない
お葬式につけまつげはマナー違反となりますので使用しません。
ビューラーでまつげをアップするのも控え、マスカラで我慢しましょう。
【カラーコンタクト】着用は原則NG
お葬式でカラーコンタクトは原則NGです。
故人とのお別れの場で、目力をアップさせる必要はありません。
普段使用しているのが度付きのカラーコンタクトで、それしかない場合などはやむをえませんが、選択肢がある場合はブラウンの「ぼかしフチ」タイプなど、裸眼に近いナチュラルな見た目になるものを選ぶようにしてください。
急なお葬式に役立つ意外なメイクアイテム
あなたの人生、いつどこで何が起きるかわかりません。
昨日まで元気だった人が突然、帰らぬ人となる事だってあるのです。
いつかは訪れる、あなたと大切な人とのお別れの時間。
急なお葬式でもきちんとした身だしなみで過ごせるよう、ここでは意外だけれどお葬式に役立つ便利な「片化粧」メイクアイテムをご紹介いたします。
ベビーパウダーで作れるマット肌
最近はラメ入り・パール入りのフェイスパウダーが多く販売されていますが、ツヤ肌はお葬式に不向きです。
そんなとき「片化粧」のマットな肌を作るのに役立つのが「ベビーパウダー」です。
意外と思われるかもしれませんが、ベビーパウダーはフェイスパウダーの代わりに使うことができます。
ファンデーションを塗った後にベビーパウダーをのせ、余分な粉をメイクブラシで落とします。
汗でお化粧が崩れやすい・肌がテカりやすい方は
- BBクリームを塗ってなじませた後にベビーパウダーをのせる
- ベビーパウダーがBBクリームとなじむまで、しばらく時間を置く
- ブラシで余分なパウダーを落とす
BBクリームにベビーパウダーを吸着させることで、化粧崩れに強いマットな肌が完成!
乾燥しやすい肌の方は
- BBクリームにニベアクリームを混ぜてベースを作る
- ベースが肌になじんだ後にベビーパウダーをのせ、ブラシで余分なパウダーを落とす
- 軽くメイクキープスプレーをし、てのひらで顔を包み込むようになじませて完成
メイクキープスプレーがない場合は、手持ちの化粧水をスプレーして代用に!
お葬式の時間が迫って急いでいる時に、ラメ入り・パール入りでないフェイスパウダーを探すのはちょっと難しいですよね。
その点ベビーパウダーは自宅にあればすぐに使え、自宅になくてもドラッグストアへ行けば購入できるので、とても便利です。
ちなみに、私は以下のベビーパウダーを使っています。
固形タイプでパウダーが飛び散らないので携帯にも便利なんです。
コンパクトで何よりも容器がかわいいので、気に入ってます。
目元のメイク直しに活躍する綿棒
急なお葬式、目元のメイク直しに便利なアイテムは「綿棒」です。
私のまぶたには厚みがあり、アイシャドウがすぐに崩れてしまいます。
そのため私はいつも2~3本の綿棒をカバンに入れて持ち歩き、目元のメイク直しに使っています。
例えば職場からお葬式へ、直接向かわなければならなくなった時。
さらに綿棒はお葬式で泣いてしまった時のメイク直しにも使えます。
数本の綿棒なら、カバンやお化粧ポーチの中でかさばることもありませんよね。
日々のメイク直しにも、急なお葬式にも活躍する綿棒。
ぜひあなたも普段から持ち歩いて、いざという時に役立ててくださいね。
以下の綿棒は個包装なので助かります。
また、お葬式で泣いてしまったときに必要なハンカチについては、以下の記事を参考にして下さい。
口紅のツヤをおさえるあぶらとり紙
顔の皮脂をおさえることが主な目的のあぶらとり紙。
実は、顔以外にも使える万能アイテムです。
あぶらとり紙は、口紅やグロスのおさえ紙として使うことができます。
一般的にはティッシュペーパーがおさえ紙として使われていますが、ティッシュペーパーだと口紅が落ちすぎたり、グロスに貼りついてしまうことが多々あります。
あぶらとり紙は口紅やグロスのツヤを適度におさえてくれますので、お葬式の「片化粧」メイクにぴったりです。
あぶらとり紙は私のマストアイテム。
いつも持ち歩いています。
以下のあぶらとり紙は天然の和紙が使われているのですごくやわらかいです。
ノーメイクでのお葬式参列はマナー違反!
大人の女性がお葬式に、ノーメイクで参列することはマナー違反です。
なぜなら大人の女性にとって、メイクは身だしなみの一部であるからです。
普段はメイクをしない方も、お葬式に参列する時は「片化粧」メイクをしましょう。
ただし、肌トラブルやアレルギー体質などの理由でメイクをすることが難しい場合は、もちろん無理にメイクをする必要はありません。
あなたのできる範囲で「片化粧」メイクをしてくださいね。
お葬式メイク「片化粧」のポイントまとめ
お葬式にふさわしいメイク「片化粧」のポイントと、急なお葬式で役立つ意外なメイクアイテムをご紹介してまいりました。
お葬式メイク「片化粧」のポイント4つ
- お葬式のベースメイクはマット肌に仕上げる
- お葬式の眉メイクは形を整える程度
- お葬式のアイメイクはしないか控え目に
- お葬式の口紅はツヤがなく目立たない色を選択
急なお葬式に役立つ意外なメイクアイテム3つ
- マットな肌作りにベビーパウダー
- 目元のメイク直しに綿棒
- 口紅のツヤおさえにあぶらとり紙
ノーメイクでのお葬式参列はマナー違反
- 大人の女性にとってお葬式のメイクは身だしなみの一部
- ただし肌トラブルやアレルギーなど事情がある場合は例外
お葬式に参列しなければならない日は、突然やってくることがほとんどです。
ここで紹介させていただいたお役立ちアイテムを、毎日のメイク道具の一部として持っていれば、いざという時に落ち着いて準備ができるでしょう。
お葬式でのメイクは、服装と同様、マナーの一部です。
「片化粧」は故人とご遺族の方へ、心づかいと哀悼の意を表するものです。
あなたが最後のお別れの場にふさわしいメイクで、故人をお見送りできますよう、心より願っております。
なお、髪型やネイルのマナーについては、以下の記事を参考にして下さい。