お葬式のタイミングは
予測できるものではありません。
急なことで大変ですが、
裏方をする人や進行をする人など
人手は必要になります。
司会や進行は
葬儀社に依頼できますが、
裏方の中でも
現金を扱う受付けは
信頼できる人にお願いするものです。
今回は喪主のあなたが
その受付けを誰にお願いし、
その方に対して
いつどんなお礼をすべきか、
ということについて解説してまいります。
葬式での受付の役割
お葬式での受付けは
その名の通り
参列者の受付けをします。
当日は式よりも早めに来て
芳名帳や筆ペン、もしくは
ボールペン、返礼品などを
準備しなければなりません。
参列者に尋ねられても
答えられるように
式の流れや時間
駐車場やトイレの場所
遺族がどこにいるのかなども
きちんと把握しておく必要があります。
特にトイレの場所は
何ヶ所か確認しておくべきです。
女性は必ず化粧直しのために
利用するんです。
式の直前には
参列者が到着し始めるため
参列者への対応がメインとなります。
香典を受け取り
芳名帳に名前を記帳してもらいます。
遺族の代わりに
お礼を述べ返礼品を渡します。
高齢の方や体の不自由な方などは、
式場まで案内するのが親切です。
以上が受付けの
基本的な流れと役割です。
受付けというと簡単に感じますが
ニコニコ笑顔で
こんにちは…
という場面ではないので
表情ひとつ取っても
気を使わなければならないので
とても大変なのです。
葬式の受付けは誰にお願いすべきか
葬式の受付けは
その葬式に参列する近親者を
含んではいけません。
式の最中に席を立つのは失礼です。
ですので、喪主の友人や知人
会社関係の人などに
お願いするのが無難です。
または、遠い親戚や近所の人、
同じ町内の人でも良いでしょう。
ただ、香典という現金を扱うので、
そこは信頼できる人
でなければいけません。
地域などによっては
受付けの決まり事がある場合もあります。
まず、葬儀社や地域の人に
聞いてみることが大切です。
人数は最低でも2人は必要です。
けれども、ずっとは大変でしょうから、
交代要員を含めて
3〜4人にお願いするのがベストです。
受付けを見つけることができず
葬儀社に依頼する場合
現金を扱うため拒否される
可能性があることを
覚えておいてください。
受付けをしてくれた人へのお礼は何が良い?
葬式の受付けのお礼は
現金である場合と
品物である場合があります。
現金の場合、葬式1日だけだと
¥3,000〜¥5,000
通夜から引き続きお願いして
二日間にわたる場合は
¥5,000〜¥10,000
が相場ですが、偶数は
避けなければいけません。
品物の場合は
海苔やお茶、タオルなどが一般的です。
品物の金額は偶数、奇数を
考える必要はありません。
また、地域によっては
現金はご法度のところも
あるので、周囲の人達に
聞いてみなければなりません。
葬式を滞りなく行えたお礼なので
感謝の気持ちはきちんと伝えましょう。
受付けが親族の場合
なるべく避けたほうが無難ですが
適切な方が見つからず
やむを得ず受付けを
親族にお願いした場合、
現金のお礼はしないのが一般的です。
親族である限り受付けのために
葬式に来るのではありません。
故人や遺族のために
葬式に出向くのです。
故に、お礼をするのは
逆に失礼だと受け取る方もいます。
どうしても感謝を
形にしたいと思うなら、現金でなく
品物にするのが良いでしょう。
または、日を改めて
食事の席を設けたり
挨拶に伺うなどでも
感謝の意は伝わります。
葬式ではあっても
良い交流が生まれるきっかけを
故人が作ってくれたのだと思ってください。
受付けが親族でない場合
受付けを喪主の友人や知人など
お付き合いのある人に
お手伝いいただいた場合は
きちんとお礼をしなければなりません。
もしも、葬式が普通の
ウィークデーだった場合
その方々は仕事を休んで
来てくださるのです。
その上、受付けは
思うよりも大変な作業です。
1日¥3,000〜5,000
の現金か、または
相応の品物をお礼として
お渡ししましょう。
けれども、地域の慣習も
考慮する必要があるので
葬儀社や近所の人などに前もって
聞いておくことも大事です。
受付けをしてくれた人へのお礼はいつが良いか
葬式のお手伝いのお礼は
できる限り早いタイミングで
お渡しするのが良いとされます。
一般的には葬式後に
お渡しするものですが
受付けをしてくれる人は
葬式が始まる時間より
早めに来場しています。
その段階で先にお渡しする
場合もありえます。
葬式が終わった後は
参列者への対応や
火葬場に行く段取りで
慌ただしくなるので
先にお渡ししておけば
葬式後の行動が
スムーズに進むからです。
先にお礼をいただいてしまうと
途中で「やーめた!」とは
言えませんし…
「あら…お礼もらえるんだ!」
と頑張る気にもなります!
葬式後にお渡しする場合は
葬式が終わって火葬場に
行く前か、火葬場から帰った後
にお渡ししますが
受付けの人が火葬場まで
行くとは限りません。
渡すタイミングを逸したら、
翌日〜翌々日、
遅くても1週間以内に
お渡しするべきです。
受付けをお願いした人が
遠くから来てくださってる
こともありますので、できるだけ
当日にお渡しするのが良いのです。
まとめ
お葬式にはさまざまな人の
手を借りなければなりません
今回はその中でも
受付けを手伝ってくれた人への
お礼について解説してきました。
それでは最後にまとめましょう。
- 葬式の受付けの役割
- 葬式の受付けは誰にお願いすべきか
- 受付けをしてくれた必要へのお礼は何が良い?
- 受付けが親族の場合
- 受付けが親族でない場合
- 受付けをしてくれた人へのお礼はいつが良いか
○葬式前、早めに来て
芳名帳やペン、返礼品を準備する
○駐車場、トイレ、遺族の
居場所などを確認しておく
○参列者から香典を預かり
芳名帳に記名してもらい
お礼を言って返礼品を渡す
○参列する親族はできるだけ
含まないようにする
○喪主の友人や知人、会社の人
近所の人、町内の人など
○香典を預かるので
信頼できる人が良い
○最低2人、交代要員を考慮
すべきなので3人〜4人が望ましい
○現金の場合は1日
¥3,000〜¥5,000が相場
通夜から引き続きお願いしたら
¥5,000〜¥10,000
○品物の場合
現金と同じ額に相当する
お茶、海苔、タオルなど
○地域性も考慮すべき
○受付けに適切な人がいない場合
親族にお願いする。
○親族が受付けの場合は
お礼はいらないのが一般的
○どうしてもお礼がしたいなら品物にする
○後日、お礼に伺うか
食事に招待する等でも良い
○きちんとお礼すべき
○現金1日¥3,000〜5,000
又は相応の品物
○できるだけ早いタイミングで
○基本的には葬式の後
火葬場に行く前か火葬場から帰った後
○葬式後は慌ただしいため
葬式の前に渡すこともある
○翌日〜翌々日
○遅くても1週間以内に渡すべき
葬式の受付けは
見た目は地味で簡単そう
ですが、大変な仕事です。
特に事務的になってもいけませんし
だからといって
笑顔での対応も場違いです。
また、故人との付き合いが
あまりない場合もあるのに
心痛な面持ちで香典を預かり
お礼を述べなければなりません。
全くの他人だったら
お礼を貰わないと割に合わない作業です。
そのことを踏まえて
喪主はちゃんとお礼をして
良い葬式にまとめあげる
ようにすべきでしょう。