葬式

家族葬での食事の振る舞いかたは?通夜から精進落としまで完全解説!

家族葬の食事 パンフレット画像

身内ばかり少人数の家族葬だから
食事のお振る舞いはなしでいいのでは?

とお考えのあなた。
実は家族葬でも
食事のお振る舞いは行います。

あなたが故人に代わり
弔問して下さる方のために
生前の御恩に感謝の意を表して
用意するのがお振る舞いの食事です。

故人もあなたも「家族葬だから
誰にも感謝しなくていい」
などと考えることは
もちろんありませんよね?

今回は通夜に始まり精進落としに至るまで
「家族葬でのお振る舞いの食事は
いつどのように用意すればよいのか」

について完全解説いたします。

家族葬ならではの食事の
振る舞いトラブル事例もご紹介しますので
どうぞ参考にされて下さい。

家族葬での食事の振る舞いかた


身内だけの家族葬でも
食事のお振る舞いは行います。
家族葬ではいつ食事をするのか、
どんな場合に食事のお振る舞いを
したほうが良いのか
をまとめました。

家族葬の食事のタイミングは一般葬と同じ

家族葬は
葬儀の規模と参列者の範囲が
一般葬とは違います。
しかし葬儀の流れは
一般葬と同じですので、
食事をとるタイミングも
一般葬と変わりありません。

家族葬で食事をとるタイミングは4回

  1. お通夜での夕食「通夜振る舞い」
  2. 葬儀当日の朝食
  3. 火葬待ち時間前後の昼食
  4. 葬儀が終わった後の夕食「精進落とし」

身内以外の弔問がある家族葬では食事のお振る舞いが必要

家族葬の出席者は
故人の身内10名程度
であることがほとんどですが、
親戚・友人・知人が増えるなどして
30名近くになる場合もあります。

故人の配偶者やきょうだい、
子どもや孫など
身内だけで少人数の家族葬であれば、
それほど食事に
気兼ねすることはありません。

しかし故人の親戚・友人・知人が
弔問客として
来ることになった場合
は、
感謝の気持ちを伝える意味でも
何らかの形で「通夜振る舞い」を
するのがおすすめです。

家族葬の「通夜振る舞い」有無は喪主の判断で決定


「通夜振る舞い」とはお通夜の日に
僧侶や弔問客への感謝を伝え、
思い出などを語りつつ、
亡くなられた方を偲ぶために
喪主が準備する食事会です。
仏式の一般葬では「通夜振る舞い」を
行うことがほとんどですが、
地域や宗派によっては
元々「通夜振る舞い」の
習慣がないこともあります。

家族葬では故人や遺族の希望で
「通夜振る舞い」を行うこともあれば、
省略することもあります。

家族葬と一口に言っても、
身内以外の親戚・友人・知人など
ある程度の人数の弔問があり
おもてなしが必要なケースと、
ごく親しい身内数名のお通夜で
おもてなしすべき弔問客がおらず、
わざわざ「通夜振る舞い」の席を
設けるほどではないケースが
あるからです。

「お通夜で通夜振る舞いを
しないなんて非常識では?」
と思われるかもしれませんが、
地域や宗派・喪主の判断によっては
行わないこともあるというのが
「通夜振る舞い」の実情です。

家族葬の「通夜振る舞い」は豪勢でなくていい

身内だけの家族葬でも
故人の親戚・友人・知人などの
弔問が事前にわかっているのであれば、
ささやかでもいいので
「通夜振る舞い」の用意を
しておくことをおすすめします。

「葬儀は質素でいいけれど、
食事のおもてなしだけは
手厚くしてほしい」
など生前に故人が希望していた場合は、
もちろん故人の思いに沿った形で
準備をしてください。

上記のような事情がない場合は
もともと近親者で行うことが前提の
家族葬のお通夜ですから、
一般葬ほどお振舞いを
豪勢にする必要はありません。

家族葬の「通夜振る舞い」の例

  • 近くの食料品店で飲み物や
    サンドイッチ・お寿司などの
    軽食を調達する
  • 飲み物とお茶菓子を用意する
  • 仕出し料理を手配する
  • 葬儀社の「通夜振る舞い」
    食事オプションサービスを利用する など

※ただし鯛や海老など
祝膳に使われる食材は
避けたほうがよいです

人の死はいつ訪れるかわかりませんから、
「通夜振る舞い」の事前準備を
する余裕がない場合もあります。
翌日には葬儀を控えているのですから、
おもてなしばかりに気を遣わず
あなた自身がリラックスすることも
大切でしょう。
諸事情の結果「通夜振る舞い」が
質素なものになったとしても、
来て下さった方への感謝の気持ちが
伝われば十分です。

家族葬で「通夜振る舞い」をしない場合の食事例と注意点

家族葬で「通夜振る舞い」を
行わない場合でも、
お通夜の日の夕食は
故人と共にする最後の夕食ですから、
できれば
思い出に残る食事にしたいですよね。

家族葬でお通夜当日の夕食はどうする?

  • 故人の好きだった料理を
    持ち寄って食べる
  • 故人行きつけのレストランで外食する
  • 自宅でお通夜の場合
    あえて普段通りに食卓を囲む など

「お通夜の食事にこだわる人がいない」
「お通夜の夕食は
簡単に済ませて体を休めたい」
「なるべく費用を抑えたい」
場合は、下の方のようにスーパーで
食事を買ってくる選択肢もあります。


ただ「通夜振る舞い」をしない
と決めていたとしても、
予定外の弔問客がやってくる
かもしれません。

実際に私は
「事前に家族葬だと
知らせていたにもかかわらず
故人の職場の上司が弔問に来た」

という経験談を知人から聞きました。
そんな時のための対策としては、

  • 日持ちする飲み物とお茶菓子を
    用意しておく
  • ささやかな粗供養品を用意しておく

のがよいでしょう。そして
「急なことで十分なおもてなしもできず
申し訳ございません。
故人のためにおいでくださいまして
まことにありがとうございます」

感謝の気持ちを伝えつつ、
用意しておいた飲み物やお茶菓子、
粗供養品などを
お渡しするのがベターです。

「通夜振る舞い」の有無にかかわらず、
葬儀社・葬儀会館(ホール)によっては
食事の持ち込みを
制限している場合があります。
必ず事前に食事の持ち込みが
可能かどうかの確認をお忘れなく。

家族葬でも火葬待ち時間の食事は検討しておく


家族葬でも一般的には
葬儀(告別式)は午前中、
その後に火葬・拾骨
という流れになりますので、
火葬場での待ち時間は
お昼どきになることがほとんどです。

火葬・拾骨の所要時間は1~2時間。
私も何度か火葬場へ同行しましたが、
葬儀の疲れに空腹感も加わり
お昼どきの1~2時間はかなり長く
つらかった記憶があります。

ですから家族葬の場合でも
火葬待ち時間の飲食については
できれば事前に検討しておくことを
おすすめします。

火葬待ち時間の食事を用意するなら小腹を満たす程度でOK

家族葬であっても
遠い親戚・友人・知人が火葬場へ
同行する場合があるかもしれません。
火葬を待つ1~2時間のあいだに
何か用意しようと思われるのであれば、
空腹を少し満たす程度の飲み物や
お茶菓子程度で十分です。

火葬場によっては自動販売機や
喫茶コーナーが設けられており、
その場で飲み物や軽食を
購入できる場合もあります。
私が親族として参列した葬儀の時は、
火葬場に到着後、喪主の指示で
自動販売機の飲み物を購入し、
買っておいたお菓子と一緒に
待ち時間に振る舞いました。

地域によっては
火葬中に「精進落とし」を
振る舞う所もありますし、
火葬後に「精進落とし」などの
食事会を行う場合もあります。
葬儀社のプランや
檀家寺の考え方によって
食事のとり方が
変わってくることもありますので、
火葬中の食事については
葬儀の流れに沿って
検討してくださいね。

この点について詳しく解説した
下記の記事も参考にして下さい。

精進落としを火葬中に並行してするの!?【しない理由&する理由】精進落としを火葬中に平行しても良いのか、 悩んでしまいます。 火葬が完全に完了してから開始するか、 火葬と平行しながら行うのか...

ごく親しい身内だけの火葬では飲食のおもてなしを考えなくていい

お振る舞いを考えなくてもよい間柄の
身内だけで火葬場へ行く場合、
飲食のおもてなしは
考えなくても大丈夫です。

しかし1~2時間の待ち時間は
思ったより長いので、
喉は乾きますし空腹にもなります。
お通夜から葬儀にかけての疲労で
喉の渇きや空腹を感じる余裕など
ないかもしれませんが、
体調のことを考えれば少しでも
飲んだり食べたりしたい所です。

火葬場に自動販売機や喫茶コーナーが
あれば各自利用することができますし、
近隣にスーパーや
コンビニエンスストアがあれば
食料品を誰かに買ってきてもらう
こともできます。

かしこまったおもてなしを
すべき人がいなくても、
火葬場に飲み物食べ物を購入できる
場所があるかどうか、
近隣に食料品を取り扱っている
お店があるかどうかは
ご自身の体のためにも
確認しておきましょう。

火葬を待つ間、
大人ばかりであれば1~2時間程度
飲まず食わずでも耐えられるでしょう。
しかし小さな子どもが同行する場合
そうはいきません。
実際に火葬場へ幼い我が子を
連れて行ったことがありますが、
「のどかわいた! おなかすいた!」
と大騒ぎでした。
小さなお子様連れで火葬場へ行く時は
飲食おもてなしの有無にかかわらず、
子ども向けの飲み物やお菓子、
腹持ちするおにぎりなどの用意を
おすすめします。

初七日法要後の「精進落とし」家族葬の食事例


葬儀と火葬拾骨・初七日法要を
終えた後、お世話になった僧侶と
ご列席下さった方々に対し
感謝の気持ちを込めて振る舞う食事が
「精進落とし」です。

故人の死後7日目に行うのが
本来の初七日法要ですが、
今は葬儀当日に行う場合が
ほとんどですので、家族葬での
「精進落とし」のタイミングも
葬儀当日の火葬中または火葬後
であることが多いです。

家族葬でも「精進落とし」はマナーです

「精進落とし」は
喪主が葬儀でお世話になった
僧侶や親族を接待する食事の場です。
たとえ家族葬であっても、
葬儀が終わったからといって
すぐに解散では失礼にあたります。
生前お世話になった方々に対し
故人に代わってお礼をする
という意味でも
「精進落とし」は行いましょう。


上の方は家族葬の「精進落とし」で
仕出し弁当を召し上がられています。
「精進落とし」には「忌明けの食事」
の意味もありますので、
「通夜振る舞い」には出さない
海老が食材に使われていますね。

家族葬での「精進落とし」食事例

  • お寿司や懐石などの
    仕出し弁当・宅配弁当を手配
  • (食事は大皿ではなく個別で用意)

  • 故人が好きだった飲食店を予約
  • (飲食店予約の際は
    遺骨持ち込み可能か確認)

  • 葬儀社の「精進落とし」
    食事オプションサービスを利用する など

地域によっては折詰や金品をお渡しして
「精進落とし」に
代える場合もありますので
お住まいの地域での慣習を
確認してくださいね。

なお精進落とし時の挨拶の仕方については
以下の記事を参考にして下さい。

【例文あり】精進落としの挨拶を完全網羅【喪主・親族・他者】精進落としとは 葬儀に参列して下さった方々を労う もてなしの席です。 本来は初七日法要後に行うものですが、 近年は火葬後のタイミ...

家族葬で「精進落とし」宴席を用意できない場合の対策

家族葬でも「精進落とし」はマナー
なので用意することが前提です。
しかし「精進落とし」の会場が
確保できなかったり、
列席者にご高齢の方が多く
葬儀からお食事まで
長時間お付き合い頂くのが
難しい場合など、
仕方がないケースもあるでしょう。

そういった場合は

  • 持ち帰り可能な折詰とお酒などを
    用意してお渡しする
  • ビール券や金券などの
    粗供養品を用意してお渡しする

などの対応をしてください。
「精進落とし」は
一連の葬儀の締めくくりですから、
主催者・列席者がともに
よい気持ちでお開きにできるよう
心を尽くすことが大切です。

家族葬ならではのお振る舞いトラブルとその解決策


家族葬では様々な事情で
「通夜振る舞い」「精進落とし」を
行わないか省略する場合がある
ということをお伝えして参りました。
その際に起こり得るトラブルと
解決策を以下にまとめました
ので
ぜひご一読の上お役立てくださいね。

身内だけの家族葬のはずが弔問客が増えた

私は実際に
「事前に家族葬だと
知らせていたにもかかわらず
故人の職場の上司が弔問に来た」

という話を知人から聞いていますし、


上の方のように予定外の弔問があり、
お振る舞いを用意していても
足りなくなった
ということが
現実に起こっています。

家族葬だからといっても
お気持ちがあって足を運んでくださった
弔問客を追い返すことはできません。
かといって何の準備もしていなければ
感謝の気持ちを伝えることは
難しいでしょう。
「家族葬でも予想外に
弔問客が増える可能性がある」

ということを念頭に置き
予備の粗供養品を準備しておくか、
お茶とお茶菓子くらいは人数分より
多めに用意
しておいてもよいでしょう。

弔問客から「何も出ないの?」と苦言

これも私が実際に
親族の家族葬に参列した時のことです。
お通夜でお焼香を終えた後、
「通夜振る舞い」への案内もなく
清め塩などの粗供養品を
渡されることもなく
帰路につくことになったとき、
一緒に参列した義母が
「何も出なかったねえ」
釈然としない表情で言ったのです。
お通夜へ駆けつけたのに
何のおもてなしもない。
「通夜振る舞い」は常識
という考えの人にとって
それはやはり「非常識」にあたる
のです。

家族葬の列席者全員が
家族葬に理解があるとは限りません。
列席者と葬儀後のお付き合いが
続くのであればなおさらのこと。
故人とのお別れの場で
あなたと列席者が
気まずい思いをしないためにも
せめてお茶とお茶菓子や
粗供養品を用意をしておくのが
賢い選択です。

家族葬終了後に自宅へ弔問の嵐!

家族葬の場合、
葬儀を終えてほっと一息
できるかと思いきや、
訃報を聞きつけた故人の友人・知人が
自宅に代わるがわる訪れ
その接待に忙殺される

ということが予想できます。
場合によっては
「通夜振る舞い」「精進落とし」より
出費がかさむこともあるでしょう。

家族葬にしたものの
故人に多くの友人・知人がいる場合は
後日故人とのお別れのための
「食事会」を催す方法があります。

「親しくしていたのに
葬儀に呼んでもらえなかった」
と言われないためにも
出来る限りのことはしておきましょう。

家族葬での食事の振る舞いかたのまとめ

たとえ家族葬であっても
おもてなしが必要な
弔問客の出席がある場合、
食事のお振る舞いは行います。

まとめ
  • 家族葬でも
    身内以外の弔問がある場合は
    お振る舞いが必要
  • 「通夜振る舞い」の有無は喪主が判断
  • 「火葬待ち時間」の食事は事前に検討
  • 「精進落とし」は家族葬でも
    行うのがマナー
  • 家族葬ならではの
    お振る舞いトラブルがある
  • お振る舞いをしない場合は
    粗供養品等を代わりに準備
  • 家族葬に呼べなかった方向けに後日
    「お別れ食事会」を開催してもよい

家族葬ではお振る舞いの食事を
どのように用意すればよいか、
トラブルの事例を交えつつ
お伝えして参りました。

お葬式での食事は
「お清め」とも呼ばれます。
故人を失い
「気枯れ(ケガレ)」た心身を
食事をすることで癒すのです。
弔問客へのおもてなしは
もちろん大切ですが、
あなたの心と体を回復させることは
おもてなしと同じくらい大切です。

家族葬の合間、
弔問客と共にするお振る舞いの食事が、
あなたの疲れを癒すひとときと
なりますように。

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