葬式

家族葬を僧侶なしで行っていいの?無宗教葬ならではの注意点を解説!

無宗教なのに、お葬式の為だけに葬儀屋さんに言われるがままお寺さんに来てもらって僧侶に読経をしてもらう。
そんな一連の流れに違和感や疑問をお持ちのあなた。

いまひとつ内容を理解し難い宗教儀式によって送られるよりも、故人の好きだった歌やお気に入りの詩の朗読、大好きだったお花に囲まれて、本当に仲の良かった人たちに見送られることを望んでいるあなた。
そんな自由な発想でお葬式をしたいあなたに提言いたします。

今回は、「家族葬を僧侶なしで行っていいのか」について考え、僧侶なしで行う無宗教葬ならではの注意点を解説いたします。

この記事を読むことで以下の内容が分かるようになっています。

  • 僧侶なしの家族葬のすすめかた 
  • 僧侶なしの家族葬にかかる費用
  • 僧侶なしの家族葬で気を付けること

家族葬を僧侶なしで行っていいの?

結論から言うと、僧侶なしでも構いません。
『葬式とは僧侶に読経してもらうもの』『故人が成仏できないんじゃない?』
それは昔からの慣習であって、決まり事ではありません。

『お寺さんが来ないと格好がつかない』
これは世間体?

お正月には神社に初詣に行く。
クリスマスパーティー大好き!
結婚式はハワイの教会で…

なのに何故かお葬式は仏式で、という固定観念が根付いています。
多様性が認められている昨今、自由な発想で故人らしい送り方をする【無宗教葬】は、案外受け入れられるのです。

僧侶を呼ばないお葬式は2種類

僧侶を呼ばない葬儀のことを、一般的に『無宗教葬』といいます。
また自宅で家族と最後のお別れをして、そのまま火葬だけを行う『直葬』という方法もあります。

無宗教葬

通夜・告別式は行います(通夜なしの一日葬もあります)が、読経や焼香はしてもしなくてもどちらでも構いません。
読経の代わりに故人の生前の映像を見せたり、焼香の代わりに黙祷や献花をすることも多いです。
火葬後の初七日法要も四十九日法要も、もちろんありません。

直葬

通夜・告別式は行わず、安置場所から火葬場へ直行します。
お骨上げをしたら解散です。
日を改めて『送る会』『偲ぶ会』を催し、友人・知人に参列してもらうのも良いでしょう。

直葬の流れについて詳しくは
以下の記事を参考にして下さい。

直葬の流れはこんなにシンプル!臨終からお骨上げまでを詳細に解説!今現在、増え続けている 直葬という葬儀形態があります。 注目される理由としては 「少子高齢化の影響で起こりうる 人間関係の希...

家族葬や一般葬でお坊さんを呼ぶのはなぜ?

そもそも葬式という儀式は仏教の教えには根拠はありません。
お経をあげてもらうと極楽浄土へ行ける、という教えは仏教には無いのです。

私の親戚に真言宗の寺があるのですが、そこの僧侶が話してくれたことがあります。
『法事や読経は亡くなった人の為じゃなくて、生きて今ここに集まった人たちの為にあるんです。
大切な人を亡くした家族が悲しみを乗り越え、幸せに生きる為のものなのですよ。』

戒名(法名)も、本来は信者が生きているうちに授けてもらうものです。
一般人のお葬式というものは、お寺と檀家の関係が確立する江戸時代中期以降に、習慣として定着したのです。

無宗教葬でかかる費用

無宗教葬のメリットのひとつとして、費用が安くなるということが挙げられます。

葬儀費用の全国平均は約196万円(※)とのことです。
内訳は、葬儀一式費用が 約121万円、飲食接待費用が 約31万円、宗教者への費用は 約47万円 でした。
(※)2017年日本消費者協会による第11回「葬儀についてのアンケート調査」報告書より

無宗教葬では、宗教的な行事を省くのですから、僧侶に支払う費用が不要になります。
つまり、196万円 – 47万円 = 149万円 となります。

これはあくまで全国平均額なので、葬儀の場所、参列者の人数、地域や火葬場の利用料などによっても、葬儀一式の費用や飲食接待費は変わります。

僧侶なしで行う家族葬の注意点3選

ここまで読まれて『良いことづくめだね!』と思われたかもしれません。
ですが、そうとばかりも言えない場合もあるのです。

菩提寺との関係性と納骨先

あなた自身やご実家に菩提寺がある場合です。
菩提寺に相談なしに無宗教葬にした場合、お墓や納骨堂への納骨を断られるなど、葬儀の後でトラブルになる可能性があります。

宗教儀式をしないのですから、納骨を断られるのも当然です。
寺院内の墓地や納骨堂に遺骨を納めるのであれば、その宗派の法要をして、戒名(法名)を授かる必要があります。

もうすでに菩提寺にお墓がある場合や、生前に戒名(法名)を授かっている場合は、お寺さんのご意見を尊重するほうが無難です。
それでも無宗教葬にこだわるなら、事前にお寺さんを呼ばない理由を説明し、きちんと理解してもらって下さい。

そして遺骨をどうするのか、家族や親戚と話し合って決めておくべきです。
宗派問わず納めてくれる霊園であれば、戒名が無くても俗名でよいところもあります。
樹木葬で合祀をする、きちんと粉骨して散骨をする、手元供養する、という手段もあります。

樹木葬の費用については
以下の記事を参考にして下さい。

【樹木葬】タイプ別に費用の相場を徹底解説!諸費用も忘れずに!樹木葬という言葉の認知度は かなり上がってきています。 費用の安さ、遺族の負担の軽さなど いろいろな面で一度は考えてみたい とい...

事前に親戚関係へ説明

たとえ故人の遺志であったとしても、親戚から反対されることもあります。
無宗教葬はまだまだ少数派なので、受け入れ難い人の方が多いでしょう。

例えば、お父様が亡くなりあなたが喪主であった場合、故人はあなたにとって大事なお父様であると同様、ご親戚にとっては大事なお兄様だったり可愛い弟さんだったりするわけです。
後々トラブルになったり、親戚づきあいが疎遠にならないように、心を尽くして説明をしてください。

なぜ僧侶なしで行いたいのかをしっかり考える

理由は人それぞれでしょう。
特に仏教を信仰しているわけではない。
手続きの為だけに仏式に拘束されるのは面倒な気がする。

故人の遺志としてエンディングノートに記載がある。
故人らしい手作りの送り方をしたい。
出来るだけ出費をおさえたい等々。

お葬式は、故人にとって一度しかない人生最後のセレモニーです。
そして前述のように、お葬式は生きていく私たちの為のもの。

安易に『安くあげたいから』と無宗教葬を選択し、『失敗した』と言っても後の祭りです。
後から後悔したりトラブルになったりしては意味がありません。
しっかり考え話し合い、納得のいく結論を出してください。

万一、後日になって「やはり読経を上げてあげたい」「戒名を授けてあげたい」と思われたら四十九日を目途に、菩提寺との関係が無いのであれば僧侶派遣サービスを使えばいいのです。
その場合は、以下の記事を参考にして下さい。

僧侶なしで行う家族葬で必要な準備について

無宗教葬には、流れも決まりもありません。
自由にプロデュースできるのです。
手作りの無宗教葬に対応してくれる葬儀屋さんも増えています。

好きな音楽をかけたり、みんなで歌ったり、映像を流すのもいいでしょう。
故人が趣味で作った作品を飾り、人気投票をするというのはいかがでしょう?
供花や献花をするお花も、菊やユリにこだわる必要もありません。

あなたのプロデュース次第で、親族や弔問客の思い出に残る、アットホームなお葬式になります。
準備に掛けられる時間は限られますが、故人を送り出す為にも、ここは頑張りどころです。

逆に、パーティーのようになって締まりのないお葬式になってしまい、遺族や親しい人たちの気持ちに区切りがつかないこともあります。
何も準備をしないと、することが無く葬儀が10分でおわってしまう、ということにもなりかねません。
仏式の葬儀には、そういう意味でも重要な役割があるんですね。

僧侶なしの家族葬のまとめ

ここに無宗教葬をする上で知っておきたいことの概要をまとめておきます。

まとめ
  • 家族葬に僧侶は必ずしも必要ではありません
  • 宗教儀式にかかる費用が不要になります
  • あなたのプロデュース次第で心のこもった家族葬になります
  • 菩提寺がある場合は要注意!
  • 親戚や親しい人たちに心配りを忘れずに

お葬式は、あなたの大切なご家族の生きた証を残す、一度きりのセレモニーです。
ぜひ、故人のため、遺族や親しい人たちのため、素晴らしい家族葬を作って下さい。
このブログが、そのお手伝いの一端を担えれば幸いです。

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