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【例文あり】精進落としの挨拶を完全網羅【喪主・親族・他者】

精進落としとは
葬儀に参列して下さった方々を労う
もてなしの席
です。
本来は初七日法要後に行うものですが、
近年は火葬後のタイミングで
行われることも多くなってきましたよね。

そんな精進落としの場面での挨拶は
通常喪主が行います。
ですが、場合によっては
親族や親族以外の他者が行うこともあります。

今回は、
そんな精進落としの挨拶の基本を
挨拶を行う人の立場毎に紹介していきます。

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精進落としの挨拶のマナー

精進落としの挨拶の基本的なマナーは、

  1. 長く話さないこと
  2. 忌み言葉を使わないこと

の2点です。
また、精進落としの席ですので、
献杯のマナーについても
気を付ける必要があります。

それぞれ、具体的に見ていきましょう。

挨拶は長くならないように注意する

まず初めに注意したいのは、
挨拶が長くならないように配慮することです。

精進落としの席では、
挨拶を行うあなた自身もそうですが、
参列者も疲れていることでしょう。
長い挨拶になることを避け、
簡潔に行えるよう心がけましょう。

忌み言葉を使わない

葬儀では不吉・不幸を連想させる
言葉の使用は避けます。
例えば、以下のような言葉が忌み言葉に当たります。

不吉を連想させる言葉 浮かばれない 迷う 消える 大変 落ちる 離れる 戻る 終わる
重ね言葉 重ね重ね ますます しばしば いろいろ 再び 続いて 再三
生死を表現する言葉 急死 死亡 生存 生きていたころ 追って

葬儀が済んだことに安心し、ついうっかり
葬儀が終わった」等の言葉を選ばないよう、
注意しましょう。

また、挨拶はメモを見ながら行っても
問題ありません

上記以外にも、
忌み言葉は沢山あります。
少しでも不安があるなら、
メモを見て挨拶することをおすすめします

なお忌み言葉について詳しくは
以下の記事を参考にして下さい。

喪主の挨拶で使ってはいけない忌み言葉とは?NGワード3パターン!忌み言葉をご存知でしょうか? 葬式、結婚式などの行事で使うと縁起が悪いとされる言葉のことです。 葬式では気を遣うことが多く、大事な喪...

献杯時の注意点

精進落としの場では、
乾杯ではなく献杯(けんぱい)という言葉を使う、
ということは良く知られています。
ところが、緊張して、
つい「乾杯」と発声してしまった!
なんて事にならないよう注意しましょう。
あくまでも静かに行いましょう。

また、献杯では
グラスを高く上げたり
グラス同士を合わせて音を立てたり
拍手するのはマナー違反
です。

精進落としも、
葬儀という厳粛な場であることに
違いありません。
故人に敬意を払う献杯の心を忘れずに、
発声するようにしましょう。

精進落としで挨拶を行うタイミングは2回

挨拶のタイミングは、大きく分けて2回あります。
始まりの場面お開きの場面です。

始まりの挨拶は、場合によっては更に、

  1. 精進落としの始まりの挨拶
  2. 献杯の挨拶

の2度に分ける場合もあります。
この場合は、
始まりの挨拶と献杯の挨拶を、
それぞれ別の人が行うことが多いです。
自分がどのタイミングで挨拶を行うのか、
よく理解した上で挨拶をしましょう。

では、それぞれの立場での
挨拶の例文を見ていきます。

喪主が行う精進落としの挨拶

精進落としの挨拶
参列者への労いの意味合いがあるので、
基本的には喪主が行います

喪主は、葬儀でも幾度か挨拶を行っています。
葬儀の挨拶と内容が重複しないように
注意しましょう。

【喪主】始まりの挨拶例文

喪主とは
故人と近しい関係の人物です。
喪主だからこそ知っている、
故人の人柄や思い出を話すことが
望ましいです

本日はお忙しい所
長時間にわたりご参列いただき
ありがとうございました。
お陰様で葬儀一切を
無事にすませることができました。

父は豪快な見た目とは裏腹に、
寂しがり屋な面がございましたので、
このように沢山の方に送っていただき、
とても喜んでいると思います。

ささやかではございますが
精進落としのお膳を用意いたしました。
お時間の許す限りおくつろぎください。

後程皆様のお席にご挨拶に参りますので、
その際には是非、皆様と故人との思い出を
お聞かせください。

本日は、誠にありがとうございました。
それでは献杯させていただきます。
献杯。

【喪主】お開きの挨拶例文

お開きの挨拶では、
今後の法事の案内があれば、
忘れずに伝える
ようにしましょう。

お話が弾んでいる所失礼いたします。
もう少し皆様のお話を伺いたいところですが、
お開きの時間となりました。

本日は沢山の思い出話を伺い、改めて
父という人を知ることが出来ました。
貴重なお話をありがとうございました。

また今後とも、私どもと
変わらぬお付き合いを頂けますよう
お願い申し上げます。

なお、今後の予定でございますが、
四十九日の法要は○月○日に
執り行う予定でございます。
お忙しい中恐縮でございますが、
ご参列賜れますようお願い申し上げます。

本日は、誠にありがとうございました。

親族が行う精進落としの挨拶

喪主から精進落としの挨拶を頼まれる
親族の方は少なくありません。
前もって頼まれる場合もありますが、
急にその場で頼まれる場合もあります。

喪主でない場合は、
必ず簡単な自己紹介を行いましょう

【親族】始まりの挨拶例文

突然の挨拶の場合は、
参列のお礼と、自己紹介のみでも十分
です。
忌み言葉に注意して、挨拶を行いましょう。

本日は亡き父の葬儀にご参列いただき
誠にありがとうございました。
私は、故人の次男にあたります○○です。
喪主に代わりまして、
会葬の御礼を申し上げます。

お蔭様で、無事に葬儀をすませることができ
故人も感謝していることと思います。

ささやかではございますが
お膳を用意いたしましたので
故人を偲びなから
召し上がっていただければ幸いです。

長時間に渡る葬儀でお疲れの事と存じますので、
早速ですが、献杯をさせていただきます。
献杯。

【親族】お開きの挨拶例文

お開きの挨拶のみを
喪主に代わって行う場合も、
自己紹介を忘れないようにしましょう。

ご歓談中失礼いたします。
故人の次男○○でございます。
喪主に代わりまして、
皆様に一言御礼を申し上げます。

本日はこのように沢山の方に見送られ、
故人も喜んでいることと思います。
ありがとうございました。

遠くからお越しの方やお忙しい方も
いらっしゃると伺いましたので、
これにてお開きとさせて頂きます。
本日は誠にありがとうございました。

喪主や親族以外の他者が行う精進落としの挨拶

地域の風習や、
喪主や親族が挨拶出来ない場合、
精進落としの挨拶を
町内会長や葬儀委員長等の
親族以外の他者が行う場合があります

場合によっては、
年若い町内会長が
挨拶する場合もあるでしょう。
くれぐれも故人や遺族に失礼がないよう、
言葉を選ぶようにしましょう

【親族以外】始まりの挨拶例文

親族が行う挨拶の場合と同様、
必ず自己紹介を行いましょう

町内会長の○○でございます。
精進落としの開宴に際しまして、
一言ご挨拶申し上げます。

本日はお忙しい中ご参列いただき
ありがとうございました。
このように沢山の方に集まって頂き、
亡き○○さんも
さぞ喜んでいることでしょう。

ご家族、ご親族の皆様におかれましては、
これからお寂しい日が続くと存じますが、
どうぞお疲れの出ませんように
ご自愛くださいませ。

それでは○○さんのご冥福をお祈りし
僭越ながら献杯をさせていただきます。
献杯。

【親族以外】お開き挨拶例文

葬儀において最後となる挨拶ですので、
喪主や親族以外の他者が
精進落としのお開きの挨拶を行うことは
稀です。

もしも頼まれた場合は、
今後の法事の予定等、
参列者に伝える内容がないかを
親族に確認しましょう

町内会長の○○でございます。
ご歓談中かと存じますが、
一言ご挨拶申し上げます。

本日は参列いただき
ありがとうございました。
今後の四十九日等の法要につきましては、
喪主様よりご案内があると思います。

亡き○○さんとの思い出話も
もっと伺いたいところではございますが、
この辺りでお開きとさせていただきます。
本日は、皆様ありがとうございました。

精進落としの挨拶のまとめ

喪主、親族、親族以外の他者に分けて
精進落としの挨拶を見てきました。

それぞれに共通する注意点や
個別に気を付ける点がありますが、
何よりも重視したいのは、
参列者への労いの席での挨拶である、
ということです。

長く話をする必要はありません。
挨拶は簡潔に行い、
宴席に着いた後に、
ゆっくりと話をするのが良いでしょう

精進落としの挨拶まとめ
  1. 精進落としの挨拶のマナー
    • 挨拶は長くならないように注意する
    • 忌み言葉を使わない
    • メモを見ながら話しても良い
    • 献杯は故人に敬意を払う意味がある
    • 献杯ではグラスを高く掲げたり
      音を鳴らしたりしない
  2. 精進落としで挨拶を行うタイミングは
    始まりとお開きの2回
    • 始まりの挨拶は
      開宴時と献杯時の2回行うこともある
  3. 喪主が行う精進落としの挨拶
    • 基本的には喪主が挨拶を行う
    • お開きの挨拶では
      四十九日の日取り等
      今後の予定があれば伝える
  4. 親族が行う精進落としの挨拶
    • 突然頼まれることもある
    • 必ず故人との関係等の
      自己紹介を行う
  5. 遺族以外が行う精進落としの挨拶
    • 地域によっては
      親族以外の他者が挨拶を行うこともある
    • 必ず自己紹介を行う
    • お開きの挨拶の際は
      参列者に伝えるべき内容がないか
      喪主や遺族に確認を行う

精進落としの挨拶は
参列者への感謝の気持ちを
あなたの言葉で伝えることが一番です

メモを見ながら話して構いません。
用意の暇がなければ、
葬儀業者にテンプレートを
教えてもらうのも良いでしょう。
ですが、一言は、
あなた自身の感謝の言葉を入れるように
心がけましょう

率直なあなたの言葉が、
故人を送る葬儀の
締めくくりの言葉
となるのです。

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