挨拶

喪主挨拶に故人の闘病を盛り込む場合と入れない場合の例文【決定版】

日本は世界一の長寿国になりましたが、
一方で癌の若年化も進み、2人に1は
癌になる時代と言われています。

他にも様々な病気で、
闘病に苦しみ亡くなった方を
送らなければならないご家族が
多数いらっしゃることと思います。

喪主を務める事になって、
喪主挨拶で故人の闘病について
どのように触れ伝えればいいか
あなたは迷うことでしょう。

回復への祈りは叶いませんでした。
しかし故人は
苦しい病魔との闘病から解放され
この世の役割を全うされました。

故人の安らかな旅立ちを、あなたの挨拶で
会葬者と共に送りたいものです。

今回は、喪主挨拶に故人の
闘病を盛り込む場合と
入れない場合の例文をご紹介します。

なお、一般的な喪主挨拶は
こちらをご覧ください。

喪主の挨拶ー通夜と告別式の違い
【喪主の挨拶】通夜と告別式の違い|挨拶例と共にズバリ解説喪主の重要な仕事の一つに 挨拶があります。 様々な挨拶がありますが、 通夜と告別式で ご会葬に来られた方々を前に 親族を代...

喪主挨拶に故人の闘病を盛り込む場合の例文


まず初めに
一般的な喪主挨拶の例文からご紹介します。

喪主挨拶の例文
遺族ならびに親族を代表いたしまして
一言ご挨拶させて頂きます。
私は故人の妻(続柄)京子でございます。
本日はご多用中のところ
夫、田中一男の葬儀にご会葬頂きまして、
誠にありがとうございます。

※(故人の闘病エピソード)

生前中は皆様より格別のご厚情を賜りました事、
亡き夫に代わりまして心より御礼申し上げます。

残された私共家族は、未熟ではございますが
協力しあって参りますので変わらぬご指導ご鞭撻を
いただきますようお願い申し上げます。
簡単ではございますがご挨拶とさせて頂きます。
本日はありがとうございました。

喪主挨拶の構成は以下のようになります。

  1. 故人との関係性が解る
    喪主の自己紹介、会葬へのお礼
  2. ※(故人の闘病エピソード)
  3. 故人に成り代わって
    会葬者に生前のお礼
  4. 今後の遺族への厚誼のお願い、
    家族の決意や誓い
  5. 参列頂いた事へのお礼

喪主挨拶の決まりは最初と最後です。
あなたの言葉でケースバイケースで変え、
2の※部分では通常故人の在りし日の
エピソードなどを盛り込みます。
ここでは闘病から逝去に至る経緯を話し
お礼を伝えましょう。

故人が死に対してどういう態度を
とったか、病気とどのように戦ったか、
弔問客が聞きにくいことを
簡潔に説明します。
立派な闘病生活だった事を伝えましょう。

以下は故人の闘病生活の例文になります。

※故人の闘病エピソードの例文
夫は、昨年夏、肺がんを宣告され
入退院を繰り返しておりました。
その節はたくさんのお見舞いやお心遣いを
ありがとうございました。

本人も大変喜び回復に向けて努力し、
家族も支えて参りましたが、叶わず、
9月20日午前5時、
家族の見守る中息を引き取りました。
享年80歳でした。

入院中は苦しんだこともありましたが、
やっと苦しい闘病生活から解き放たれ、
ほっとしているここと思います。

短い言葉でも、会葬者はその気持ちを
汲み取ってくれるものです。

葬儀の形式に合わせ、
喪主であるあなたの社会的立場、
親族内での立場を意識した
例文を作りましょう。

私は、通夜式で喪主挨拶の際
闘病生活の様子を語らせていただきました。
その時「ほっとしているここと思います」
と言った後、胸が詰まってしまって
何秒かの間声が出ず、とっさに
ハンカチで口と鼻を押さえておりました。

ハンカチはすぐに取り出せるように
ポケットに手を入れたらすぐに
届く位置に置かれることをお勧めします。
なおハンカチをお持ちでない場合は
以下のような白または黒の
ハンカチを用意しておいて下さい。

家族葬など近親者のみの場合

日頃の話し言葉で大丈夫です。
よく見知っている方たちのみなら、
丁寧さと礼を失さない程度に
例文の硬い語尾を柔らかくしたり
あなたの言葉で表現します。

寂しさを素直に表現しながら、
故人のエピソード部分に、
闘病の経過だけでなく
在りし日の故人と親族ならではの
思い出深いエピソード等も盛り込み、
今後の厚誼は特に厚くお願いしましょう。

職場関係者も参列する場合

礼を失することだけは避けましょう。
会葬者は悲しみに暮れているあなたに
完璧な挨拶を求めてはいません。
台本(カンペ)を見ながらで構わないので、
ゆっくり語り掛けるように
落ち着いた丁寧な挨拶をするようにします。

会葬者に生前のお礼の例文
闘病中も職場の皆様には
暖かい励ましのお言葉を頂き、
私共家族も感謝の思いでいっぱいです。

特に△様
(職場の上司、故人と特に親しかった友人等)
には度々お見舞い頂きました。
故人も大変喜び、
職場復帰を目指し願っておりましたが、
叶いませんでした。

ご多用中ご会葬賜りました皆様方には
心より御礼申し上げます。
本日は誠にありがとうございました。

会葬者に生前のお礼で注意したいのが、
エピソードトークで
特定のお世話になった方との思い出に
偏りすぎないことがマナーです。

根本にあるのは「心」です。
あなたならではの言葉で
「心」を伝えて下さい。

心残りなく故人を送り出せるかどうかは
あなたの言葉にかかっています。

不吉な事を連想させる「忌み言葉」を避け、
時間にして2~3分程度、
文字数にして300~500字程にします。
通夜、出棺時の挨拶も参列の礼に留めます。
殊に出棺時は、会葬者は基本
外で待っているので、
長すぎないようにしましょう。

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なおカンペを用いる場合は
以下のような式辞用紙に書いて読み上げると良いです↓

喪主挨拶で闘病のことを会葬者に伝えるべきかどうか

喪主挨拶で故人の死因や
闘病していたことを伝えるかどうかは、
喪主であるあなたとあなたの家族の
判断になります。

挨拶の内容に決まり事はありません。
喪主最大の務めは、会葬者に
感謝の気持ちを伝えることですので、
闘病の事を話したくなければ
避けても構いません。

ですがなぜ亡くなったのか、
その理由について会葬者は気になります。
親しい人は病気を知らされていても、
意外と知らされていなかった人も
多いかもしれません。
久々の知らせが訃報だった
という場合もあります。

死因を知らされないままのお別れというのは
会葬者にとって心残りになります。

急な訃報を受けた人は何があったのか
聞くに聞けません。
会葬者も遺族と同じ悲しみを
抱えているのです。

あまり生々しくなるのは避け、
故人の逝去に至る経緯、原因に触れ、
何があったのかを挨拶に盛り込む事も、
故人のため、会葬者への
心遣いになります。

故人が闘病生活にピリオドを打って
(特に長かった闘病生活の場合は)
苦しい状態から解放され
今はほっとしているのではないか、
最後は安らかだった、など、
故人の死が悲しいだけではないことを
あなたが喪主挨拶で伝え、
会葬者を安心させてあげることが重要です。

故人に寄り添うという立ち位置を忘れず
会葬者に平等に感謝の気持ちを伝える
という姿勢で喪主挨拶に臨みましょう。

喪主挨拶に故人が闘病していたことを入れない場合の例文


死の内容についてあまり語りたくない
場合は、触れなくても構いません。
病に倒れました等、
言葉を変えることで対応します。

誰にでも触れられたくないことはあります。
死因や闘病していたことの説明は避け、
感謝の気持ちや故人とのエピソードに
重点を置いた挨拶にします。


どのようなご病気だったにしろ、
安らかな旅立ちが納得できます。
本当に仲の良いご家族、ご両親は
仲の良いご夫婦だったのでしょうね。

喪主挨拶としては、故人が亡くなった後、
遺族がどのように生きていくのかという
決意表明で締めくくるのが良いでしょう。

故人に対して意識を向けるのではなく、
それを乗り越えて遺族がどうしていくか
ということを主題にします。

闘病生活を語らない例文
夫一男は三か月前、突然病に倒れ、
回復したいとの願いが叶わないまま
治療の甲斐なく80歳で他界してしまいました。

夫は仕事はもちろん、
家族と趣味の付き合いを大切にする人でした。
まだまだ夫と多くの時間を
共有したかったのに残念でなりません。
今ほど命の貴さを感じたことはありません。

これからは残された家族一同で
夫の遺志を引き継ぎ、
力を合わせて一日一日を精一杯
生きていこうと思います。

皆様にはどうぞこれからも変わらぬ
ご指導ご鞭撻をお願い致します。

一男が生前賜りましたご厚誼に改めてお礼申し上げ
あいさつとさせていただきます。
本日はありがとうございました。

詳しい病状について触れたくない場合は、
上記の文例だけでも病気で闘病し、
亡くなったことが伝わります。

会葬者が病名について詮索するのは
マナー違反になる場合もあるので、
触れられることはありません。
1番辛い時なので、無理をして
多くを語る必要はありません。

故人とのエピソードの部分に、
心に残る故人との
言葉のやり取りや苦労した事、
幸せだった事など、ささやかなエピソードや
思い出深い事を盛り込みましょう。

特に出棺時は、お礼に始まりお礼に終わる
ことがポイントです。告別式参列のお礼、
故人も喜んでいる一言、生前のお礼、
今後へのお願い、参列のお礼という順番で、
死因には触れずに済ませます。

喪主挨拶に故人の闘病を盛り込む場合と入れない場合の例文まとめ


喪主挨拶に故人の闘病の事を
どう盛り込むか否かは、
ご家族の気持ち次第です。
ご家族でよく話し合い、
お気持ちを大切に、頑張った故人を
送り出して差し上げて下さい。

まとめ
  1. 喪主挨拶に故人の闘病を盛り込む場合の例文
    • 闘病生活の始まり・闘病中の様子・最期の時を盛り込む
    • 故人の最期が安らかだった事と
      感謝の気持ちを伝え
      会葬者を安心させる事が重要
  2. 喪主挨拶に故人の闘病を入れたくない場合
    • 故人の闘病には触れず
      遺族の決意表明と感謝に重点を置く

喪主のあなたを始めとするご遺族一同が、
力を合わせ、故人の分まで
精一杯生きていくことを、
是非挨拶で会葬者に誓って下さい。

それが何より、故人への最大の御供養
になることは間違いありません。

なお私は以下の「喪主ハンドブック」
という本を買って隅々まで読んでいます。
闘病生活の末に亡くなった場合の
挨拶例文も載っています。

葬式前後に喪主としてやることが
書いてあり、参考になります。
Googleプレビューや中身検索があるので
大体の内容が分かりますよ。

有用と思われたらお手元に
置いておかれると良いでしょう。
すぐに見たい場合はKindle版が便利ですね。

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