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喪主の挨拶を妻がする際に気を付けたいルールやマナーを徹底解説!

喪主の妻

一家の大黒柱の夫が亡くなったとき
事情がない限り喪主を務めるのは
基本的に妻になります。

喪主のというのは
人生でそう何度も
経験するものではないので

「どうしたらいいのかわからない…。」
「失礼のないようにしなきゃ…。」
と、不安な気持ちで
いっぱいになるかと思います。

しかし!
きちんと準備をしておけば
決して難しいことではありません!

今回は
喪主の挨拶を妻がする際に
気を付けたいルールやマナーについて
徹底解説いたします。

なお、喪主の挨拶について、
通夜と告別式の違いを
お知りになりたい場合は
こちらをご覧下さい↓

挨拶をするタイミングは大まかに3回

喪主が挨拶をするタイミングは

通夜振る舞い前後
告別式
精進落とし前後

と、3回あります。
それぞれ詳しく解説していきます。

通夜振る舞い前後

そもそも通夜振る舞いとは

僧侶や弔問客に感謝をし
故人を偲ぶ場として

料理やお酒がふるまわれる場です。

その通夜振る舞いの前後に
喪主が挨拶をします。

ここでの挨拶は
駆けつけてくれた方たちに感謝をし、
ささやかながら
お斎(おとき) を用意したことを伝えます。

お斎とは法事の後の食事のことで 故人を偲ぶ意味合いも含まれています。

こちらの挨拶はあまり長くならないように
大体1分以内までに
終わらせるようにしましょう。

ただし、 通夜振る舞いの挨拶は
弔問客が親族や家族など
ごく親しい間柄しかいない場合は
挨拶を省くことも可能です。

しかし、通夜振る舞いの形式は
地方などにもよって異なりますので
葬儀場に確認をしましょう。

告別式

告別式は文字通り
故人に最後の別れを告げる式です。

そして告別式は
喪主が一番かしこまって
挨拶をする場になるかと思います。
挨拶の流れとしては大体4つに分かれて

①自己紹介や参列者へのお礼の言葉
    ↓
②故人の思い出など
    ↓
③今後のお願い
    ↓
④改めて参列者へお礼をする

となります。

緊張するかもしれませんが、
あまり緊張しすぎても
どもってしまったり、
早口になってしまったりするので

完璧にこなそうと思わずリラックスして
挨拶することを心がけましょう。

精進落とし前後

お通夜の後にふるまわれるお斎を
通夜振る舞いと呼び、
告別式の後のお斎を
精進落としといいます。

こちらの挨拶は
葬儀を無事に終えられたことへの感謝をし
献杯の挨拶をします。

しかし、献杯の挨拶は
必ずしも喪主が
しなくてはならないものではないです。

生前故人と親しかった
人物などが行うこともあるので
他に頼みたい方が
いらっしゃったらその方に
挨拶をお願いをしても大丈夫です。

あなたが挨拶をする場合、
精進落としの挨拶も
通夜振る舞い同様手短に済ませましょう。

忌み言葉に注意

忌み言葉とはお通夜や告別式などで
使用は禁忌とされている言葉のことです。

重ね言葉
生死に関わる直接的な表現
不吉なことを連想させる言葉
などがそうです。

忌み言葉については、こちらで
更に詳しく解説しております↓

重ね言葉

・度々・重ね重ね ・ますます・次々 等

生死に関わる直接的な表現

・死ぬ・急死 ・生きる・生存 等

不吉なことを連想させる言葉

・九・四 ・つらい・苦しむ 等

そして
上記にある言葉以外にも
忌み言葉までとはいかないが
あまりふさわしくない言葉もあります。

あまりふさわしくない言葉

・浮かばれない・とんでもない ・消える・迷う 等

挨拶の際はもちろんのこと
弔問客との会話でも
うっかり使ってしまわないように
気を付けましょう。

タイミング別挨拶例文

通夜振る舞い前

本日はお足元の悪い中
夫○○の為に駆けつけていただき、
誠にありがとうございます。
また、
生前の皆様からのご厚誼(ごこうぎ)に
感謝しております。

心ばかりの食事ではございますが
お召し上がりながら
故人の思い出話などを
聞かせていただければと存じます。

当日の天候などにも配慮しつつ
手短に感謝の意を述べましょう。

通夜振る舞い後

本日は誠にありがとうございました。
おかげ様をもちまして滞りなく
通夜を執り行うことができました。

お話は尽きないかと思いますが
夜も更けてまいりましたので
この辺でお開きとさせていただきます。

明日の葬儀、告別式は
○○にて○○時から
執り行う予定でございますので
参列していただければ幸いと存じます。

それではお足元にお気をつけて
お帰りくださいませ。

本日は誠にありがとうございました。

閉式のタイミングを見計らい
あまり遅くならないうちに
挨拶を済ませましょう。

告別式

本日はお忙しい中故人○○の
葬儀、告別式にご会葬くださいまして
誠にありがとうございます。
○○の妻の○○でございます。

夫○○は〇月〇日に○○の病に倒れ
〇ヵ月の闘病の末
〇月〇日に静かに息を引き取りました。
享年○○歳でした。

闘病生活は
決して楽なものではございませんでしたが
生前中にぎやかなことが好きだった夫は
皆様方に見舞いに来ていただけたことが
何よりも嬉しかったと申しておりました。

本日もこのように
皆様方にお集まりいただけたことを
夫もきっと喜んでいることでしょう。

生前中の皆様方からの手厚い見舞い、
そしてご厚誼を賜り
夫に代わりまして
心よりお礼申し上げます。

また、
なにぶん未熟な私どもでございますので
これからも変わらぬ
ご厚誼を頂戴いただけたらと存じます。

本日は誠にありがとうございました。

亡くなった原因などを
話すことがつらい場合は
無理に話さなくても大丈夫です。

しかしその場合でも
参列者への感謝の言葉は
忘れずに述べましょう。

精進落とし前

皆様本日は誠にありがとうございました。
お陰様で滞りなく
葬儀を終えることができました。

これもひとえに
皆様方のお力添えのおかげでございます。

心よりお礼申し上げます。

ささやかではございますが
お食事の席を用意させていただきました。

夫のことを偲びながら
おくつろぎいただけたらと存じます。
本日はありがとうございました。

献杯の挨拶も同時にする場合
「それではこれより
献杯をさせていただきます。
グラスをお手にお持ちください。」
(一同がグラスを持ったのを確認して)
「それでは
献杯のご唱和をお願いします。」
「献杯。」
と、静かに挨拶をしましょう。

精進落とし後

皆様本日は長時間にわたり最後までお付き合いくださいまして誠にありがとうございました。夫もきっと感謝していることと存じます。

皆様もお疲れのことかと思いますので
この辺でお開きにさせていただきます。

それではお足元にお気をつけて
お帰りくださいませ。

本日は誠にありがとうございました。

こちらの挨拶も通夜振る舞い時同様
遅くならないうちに挨拶をし
手短に済ませましょう。

当日挨拶ができなくなってしまった場合

代行を他の人にお願いしておくことも可能

当日に体調不良になってしまったり

始めは自分で挨拶をしようと思っていたが
やはり感情が抑えきれず
どうしても挨拶ができなそうな場合や

または何らかの理由でどうしても当日
人前に出ることが難しい場合などには
代行をお願いすることも可能です。

そんな不測の事態に備えて
挨拶の代行を
頼むことがあるかもしれないことを
事前に他の方にお願いしておきましょう。

代行を務める人

代行を決める際に
特にこれといった決まりはありませんが
基本的な順番はあります。

妻が挨拶が難しい場合

①故人の息子
   ↓
②故人の娘

   ↓
③故人の父親
   ↓
④故人の母親
   ↓
⑤故人の兄弟

となっております。

しかし子供がいなかったり、
いてもまだ若すぎる場合や
親兄弟にも頼れる人がいない場合には

故人と親しかった友人や
葬儀社の方にお願いすることも
可能ですので

一人ですべてをこなそうと気負わず
つらいと思ったら
周りに協力を求めましょう。

喪主挨拶でのよくある質問

喪主挨拶をする上で
「これはどうしたらいいのかな?」
「ここはこうでいいのかな?」
といろんな疑問が出てきますよね。 

そんな疑問と 
その疑問の解決策を
ご紹介していきます。

挨拶の言葉が覚えられないのですが…

葬儀の場では普段あまり使わない
言葉が多いので暗記するのは中々
難しいですよね。

挨拶をする際は
紙に書いた文章を読み上げても
構いません。

ですがその際の文章自体は
なるべく自分の言葉で
書くようにしましょう。

家族葬でも挨拶は必要?

基本的には必要です。

例えば自分と子供たちだけなど
本当に少数の場合は省くことも可能です。

しかし血縁者のみといえど親戚など
ある程度の参列者がいる場合は
必ず挨拶はしましょう。

例文を見てもうまく文章を作れません

なにも挨拶を例文通り
完璧にこなす必要はありません。
大切なのは故人を想う気持ち
そして
葬儀に参列していただいた方たちへの
感謝の気持ちです。

喪主の挨拶に慣れている人など
そうそういません。

最低限のマナーを守りつつ
自分なりの言葉で挨拶をしましょう。

言葉は宗教によっても変わってくる

日本で執り行われる
最も多い葬儀は仏教式です。
しかし、故人が神道であったり
キリスト教であった場合には
その宗派に合わせて葬儀を執り行うのが
一般的となっております。

宗派によって生死観が異なるので
使用する言葉も変わってきます。

ここでは宗派別の
言葉遣いを紹介します。

仏教

「成仏」「供養」「冥福」
という言葉は
馴染みのある言葉かと思いますが
仏教でしか使われない言葉です。

他の宗派で使用してしまうと
失礼に当たりますので
気を付けましょう。

神道

成仏は「永別、または帰天」
供養は「鎮魂、または慰霊」
冥福は「ご平安」
という言葉になります。

神道では死はあの世へと帰ることですので
このような言葉遣いになります。

キリスト教

キリスト教では仏教で挙げたような
「成仏」「供養」「冥福」などは
忌み言葉として扱われてしまいます。

キリスト教では
死とは悲しむべきことではなく
むしろ永遠の命が始まる
喜ばしいこととされているからです。

ですので
「永遠の安らぎを得たことと存じます」や
「神の御許しに召されました」
などと表現します。

喪主挨拶のまとめ

喪主挨拶は
女性ですと特に男性よりも
経験する機会が少なく
戸惑うことも多いでしょう。

ですが
旦那さん側の親族にも失礼のないように
マナーを守り挨拶をしましょう。

最後にまとめになります。

挨拶まとめ

①挨拶をするタイミングは

・通夜振る舞い前後
・告別式
・精進落とし前後
の3回

②忌み言葉には注意

・重ね言葉
・生死に関わる直接的な表現
・不吉なことを連想させる言葉
・あまりふさわしくない言葉
は使わないよう心掛ける

③タイミング別挨拶のポイント

・通夜振る舞い前
〇挨拶は手短に
・通夜振る舞い後の挨拶
〇遅くならないうちに済ませる
・告別式
〇亡くなった原因を
無理に話さなくても大丈夫だが
参列者への感謝は忘れずに
・精進落とし前
〇献杯の挨拶は必ずしも
喪主が執り行わなくても良い。
献杯の挨拶も同時に行う場合は
静かに挨拶を
・精進落とし後
〇通夜振る舞い同様
遅くならないうちに手短に済ませる

④当日挨拶ができなくなってしまった場合

・代行をお願いしておくことも可能
・代行を決める際に決まりはないが
基本的な順番はある

⑤喪主挨拶でのよくある質問

・挨拶の言葉が覚えられない
〇紙に書いた文章を読んでも構いません
・家族葬でも挨拶は必要?
〇基本的には必要です
・例文を見てもうまく文章が作れません
〇完璧にこなそうと思わず
最低限のマナーを守り
自分言葉で挨拶をしましょう

⑥言葉は宗教によっても変わってくる

・仏教
「成仏」「供養」「冥福」
という言葉は仏教でのみ
使える言葉
・神道
成仏は「永別、または帰天」
供養は「鎮魂、または慰霊」
冥福は「ご平安」
という言葉遣いになります。
・キリスト教
キリスト教では
「成仏」「供養」「冥福」などは
忌み言葉として扱われてしまいます。
ですので
「永遠の安らぎを得たことと存じます」や
「神の御許しに召されました」
などと表現します。

普段から人前に出るのが苦手で
喪主の挨拶なんて自分にできるか不安…
と思うかもしれません。

しかし、
仮に言葉に詰まってしまったり
噛んでしまっても大丈夫です。

それであなたを咎める人はいません。

緊張をしないというのは
難しいでしょうが
慌てずゆっくりと挨拶することを
心がけましょう。

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