もともと旅行に行く予定だったけれど、
身内が亡くなり喪中となってしまった。
葬儀やお墓のことがひと段落したから、
気分転換に温泉にでも行きたい。
そう思うことありますよね。
でも・・・
喪中なのに旅行に行くなんて不謹慎?
と悩んでいるあなたに、
今回は喪中の期間に旅行に行っても良いかどうかと
喪中期間に控えるべき行事について解説します。
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喪中期間の旅行は控えながらも前向きに
喪中の間は、娯楽などは避けて過ごす期間とされていますが、
旅行に行ってはいけないのか、気になりますよね。
実際の所、どうなのでしょうか・・・?
喪中期間の旅行は控えるのがベター
旅行も娯楽の一部と考えられ、一般的には
なるべく喪中の間は旅行に行くことは控えた方が良いとされています。
この考え方は地域の習慣にもよって変わってきますが、
少なくとも忌中の期間は避けるべきという考え方が多いです。
旅行に行くことは悪いことではない
一般的には喪中の間に旅行に行くことは避けるべきとお伝えしました。
ただ・・・
その様なしきたりもありますが、
昨今では、旅行には行っても良いという考えが主流です。
(ただし、49日までの忌中は避けたほうが無難)
きっとこの期間は、
大切な方を失ってとても辛い、
深い悲しみの中にいることでしょう。
葬儀の準備など急ぎで決めなければいけないこともたくさんあるはず。
さらにお墓をどうするか、
財産分割や遺品の整理などやらなければならないことが山積みですよね。
心も身体も疲れきっている状況ではないでしょうか。
それらがひと段落した時、
気分転換したい、少しゆっくり休みたいと思うこともあると思います。
気持ちの整理や気分転換に旅行に行くことは、
私は悪いことだとは思いません。
あなたが鬱になってしまうよりよっぽど良いでしょう。
大切な家族が亡くなっても、あなたは生きているのです。
いつまでも暗い顔をしているのではなく、
あなたが元気で幸せに過ごしている姿を亡くなった方も見たいはず。
現代では、いつまでは旅行に行ってはいけないという決まりがあるわけではないので、
あなたが決めて良いでしょう。
この考え方は地域の習慣にもよっても変わってきます。
悩んでいる方は、家族や菩提寺の僧侶に相談してみて下さい。
また、気になる場合は、
忌明けまでは控えると良いでしょう。
そもそも父が死んだ年の正月、喪中だし何もすることなくて暇で温泉旅行行くような家だからね、明るくていいよね
— 銀 (@orangelyric) June 5, 2018
家庭によって、考え方は様々です。
温泉旅行で疲れが癒されたのではないでしょうか。
喪中に旅行や飲み会に行くと「悲しくないのか?」とか「不謹慎だ」と言われることがある。
では、悲しみに浸って笑いもせずに生きることが故人の望むことなのか?
何をしていても悲しみを抱え心の穴は埋まらない。
それでも笑顔で前に進もうとしなければ本当の供養にならないと思う。— 小澤幸子@税理士 (@sachi_happy) November 29, 2017
あなたが笑顔で楽しく過ごすことを故人も望んでいるに違いありません。
故人の分も充実した日々を過ごして下さい。
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喪中・忌中期間に控えるべき3つの行事
喪中や忌中の期間に控えた方が良いとされていることが他にもいくつかあります。
それぞれ見ていきましょう。
忌中は神社のお参りは控える
神社は神道にまつわる神様を祀っています。
その神道では、死は「けがれ(気枯れ)」と考えられており、
けがれを神社のような神聖な場所に持ち込まないようにするため、
忌中はお参りは控えた方が良いとされています。
忌中が明ければ、
ご祈願やお参りに行っても問題ないでしょう。
喪中期間のお正月飾りは控える
お正月飾りは、
旧年を無事に過ごせたことに感謝し、
新年をお祝いするためのものです。
そのため、
喪中期間(忌中も含む)は門松や鏡餅などの正月飾りは控えた方が良いでしょう。
また、年賀状も喪中の間は控え、
代わりに喪中はがきを発送します。
この喪中はがきは、相手が年賀状を書き始める前に知らせる必要がありますので、
10月中旬〜11月下旬に出すと良いでしょう。
結婚式を挙げるのも基本的には控える
一般的には結婚式を挙げることは避けた方が良いとされています。
もしまだ予約をしていないのであれば、
喪中期間は避けた方が良いでしょう。
すでに予約をしている場合については、
会場をキャンセルしたり、出席者の予定を調整するのも大変ですよね。
最近では、忌明けであれば予定通り行うという人も増えています。
故人が結婚式を楽しみにしていたというケースもありますよね。
あなたの気持ちの整理がつくのであれば、実施しても良いでしょう。
ご家族とよく話し合ってみてください。
また、結婚式に参列する場合も、
基本的には、喪中の場合は避けるのが一般的です。
ただ、会社の付き合いや、相手にどうしても来てほしいと言われるケースもあると思います。
その場合も、あなたの気持ちの整理がついて、
心からお祝いができる状況であれば、参加しても良いのではないでしょうか。
じいちゃんだっておれの結婚式に来るはずで、席札も招待状も作ったんだ。
席札並べたし招待状も送った。
写真での参加になった。実は身内が死んで2ヶ月という、喪中な時期に上げた結婚式だった。
でも入籍した時めっちゃ喜んでたから、良い供養になると思ったから中止しない事にしたんだ。
— 一@HEXVOID (@hajime_hexvoid) October 14, 2015
入籍を喜んでいたのであれば、
きっと良い供養になったでしょう。
葬式と結婚式が重なった場合の対処法について詳しくは以下の記事を参考にして下さい。
故人を偲ぶ期間として喪中と忌中がある
喪中や忌中の期間に控えるべきことについてお伝えしました。
身内が亡くなった際、故人を偲ぶ期間として、
「喪中」と「忌中(きちゅう)」がありますが、
そもそもどんな意味か、
喪中と忌中の違い、あなたはご存知でしょうか?
喪に服す期間が「喪中」
喪中は、故人のことを悼んで、喪に服す期間とされています。
このことを忌服(きふく)や服喪(ふくも)とも言います。
喪中の間は、なるべくお祝い事や娯楽は避けて過ごします。
死のけがれをはらう期間が「忌中(きちゅう)」
忌中も似た言葉ですが、
忌中は、故人のために祈り、死のけがれをはらう期間です。
神道の考え方が元になっており、
けがれは「気枯れ」ともいわれ、
身内を失って気力をなくしている状態のことを指します。
そのけがれを周囲に広めないため、
お祝い事や旅行などは避け、家にこもる期間とされています。
喪中よりも厳しく身を慎むイメージです。
葬儀などで学校や会社をお休みする
「忌引き」もここからきているのですね。
喪中や忌中の期間ってどのくらい?
それでは、
喪中や忌中の期間がそれぞれどのくらいか、解説していきます。
昔は喪中や忌中範囲・期間が明確に決まっていた
明治時代には、
「太政官布告(だじょうかんふこく)」という法律で、
故人との関係によって
喪中や忌中の範囲、期間が明確に決まっていました。
それがこちらです。
故人との関係 | 忌中 | 喪中 |
---|---|---|
夫・父母 | 50日 | 13ヶ月 |
父方の祖父母 | 30日 | 5ヶ月 |
妻・兄弟姉妹 | 20日 | 3ヶ月 |
母方の祖父母 | 30日 | 3ヶ月 |
夫と妻では、
忌中が30日、喪中が10ヶ月も差があります。
これは驚きですね。
男性中心の社会であったことがここでも分かります。
男尊女卑が残っている法律でもあり、
こちらは昭和22年に廃止となりました。
現在は喪中や忌中の範囲・期間は明確な決まりはない
喪中や忌中についての法律は廃止され、
現在では明確に決まっているものではありません。
当時の習慣を一部踏襲し、
男女の差をなくしたもので目安とされているものがこちらです。
故人との関係 | 忌中 | 喪中 |
---|---|---|
夫・妻・父母 | 50日 | 1年 |
子供 | 30日 | 1年 |
兄弟姉妹、祖父母 | 30日 | 3ヶ月 |
地域や宗派の考え方によっても多少異なります。
法律で決まっているわけではなく、
あくまでも一般的な目安なので、
最終的にはあなたが判断して良いでしょう。
「喪中に旅行に行って良いか」まとめ
喪中の期間は大切な家族を失い、
とても辛い時期だと思います。
そんな時期に旅行に行ってもいいの?
と悩んでいるあなた、ぜひ参考にして見て下さい。
- 喪中期間に旅行に行ってはいけない?
- 一般的には、喪中期間の旅行は控えるべき
- 旅行に行くことは悪いことではない
- 忌中、喪中期間に控えるべき3つの行事
- 忌中は神社のお参りは控える
- 喪中期間のお正月飾りは控える
- 結婚式を挙げるのも基本的には控える
- 故人を偲ぶ期間として、喪中と忌中がある
- 喪に服す期間が「喪中」
- 死のけがれをはらう期間が「忌中(きちゅう)」
- 喪中や忌中の期間ってどのくらい?
- 昔は喪中や忌中の範囲、期間が明確に決まっていた
- 現在は喪中や忌中の範囲、期間は明確な決まりはない
→少なくとも忌中の期間は避けるべきという考え方が多い
→現代では、いつまでは旅行に行ってはいけないという決まりはないので、あなたが決めて良いでしょう
→忌中が明ければ、ご祈願やお参りに行っても問題ない
→年賀状も控え、代わりに喪中はがきを10月中旬〜11月下旬に出すと良い
→忌明けであれば予定通り行うという人も増えている
→あなたの気持ちの整理がつくのであれば、実施しても良いでしょう
→男尊女卑が残っている法律でもあり、廃止に。
→一般的な目安を参考にあなたが判断すれば良い
昔は、喪中や忌中について明確な決まりがありました。
現在では、その様な明確な決まりがありません。
そして考え方も多様化しています。
家族ともよく相談しながら、
あなた自身の気持ちも大切に考えてみて下さいね。
なお旅行以外にも「喪中にしてはいけないこと」はいくつかございます。
それについては以下の記事で詳しく解説しています。
こちらも合わせてご覧になってみてください。