女性にパンツスタイルが人気です。
いろいろなお呼ばれシーンでも
フォーマルな服装として
活躍するようになってきました。
服装のカジュアル化が進む現代、
レディースのパンツスタイルは、
「喪服」として
OKなのでしょうか?
デパートや大型量販店の
ブラックフォーマルのコーナーには
たくさんパンツスーツが
並んでいますし
有名通販サイトでも
たくさんの商品が喪服として
紹介されています。
実際、私は、
フォーマルだから大丈夫!と考え
近所の方のお葬式、
職場の同僚のお家の方のお通夜と
何度もこのスタイルで
参列してきました。
受付もさせてもらいました。
私がしてきたことは
正しかったのかしらと
気になって調べてみるとなんと!
時と場合によるのでした。
あなたも早速チェックしてみてください!
喪服にレディースのパンツスタイルはアリ?ナシ?
喪服の場合、
あなたがどう考えるか
ということより、
相手がどう受け取るかを
考えて選んだ方が
無難であると言えます。
どうしてもパンツをはきたいなら、
方法は3つではないでしょうか。
1つは、
相手がどう受け取ろうが関係ない
というスタンスをつらぬく。
あまり現実的ではないですね。
もう1つは、
パンツスタイルは準喪服の中の
最下位と自覚したうえで、
近親者以外の
お通夜や葬儀のときは着用し
近親者の場合は
正喪服をレンタルする。
これが、現実的でしょうか。
そして、3つ目は
ワンピースかスカートスーツと
パンツスーツの両方を持つか、
スカートもパンツもついた
5点セットを購入する。
この方法だと
あなたは故人との関係や
参列する方の年齢層などを考えて、
使い分けることができます。
しかし、お金がかかります。
このように考えると最初に購入する
喪服は、ワンピースタイプか
スカートスーツタイプにして
おくと、レンタルも念頭に置いて
多様な対応ができそうです。
喪服 3つの格付け
喪服は格式によって
「正喪服」「喪服」「略喪服」
に分けられます。
☆正喪服
最も格式高く、葬儀や告別式、
一周忌までの法要で、
喪主や親族など主催する側が
着るもの
☆準喪服
一般的な葬儀参列・お通夜・
一周忌までの法事・法要で着用
☆略喪服
三回忌以降の法事や
急な弔問・お通夜に参列するときに着用
パンツスタイルの格付けは?
一般的なパンツスーツは、
ブラックであっても3番目の
「略喪服」に格付けされます。
ブラックフォーマルは、
➀ワンピーススーツ
(アンサンブルと言われるもの)
➁スカートスーツ
➂パンツスーツ
の順に格付けされます。
フォーマル度が一番低いですが、
「準喪服」として
ギリギリ認めてもらえるようです。
つまり、近い親族でなければ
お通夜も葬儀も
フォーマルパンツスタイルで
参列しても
NGとはならないということです。
(OK!とは言い切れない)
ただし、遺族から
受付を依頼された場合は、
パンツスタイルがOKか
確認をしておきます。
よいイメージをもたない
遺族もおられるからです。
ちなみに
私は、遺族にお断りすることなく
受付に立ってしまいました。
パンツスタイルがおすすめになる場合も
ところで
格が低いと考えられていても
パンツスタイルの方が
よい場合もあります。
たとえば
寒い地方や高齢者、
脚の悪い方はなどは
パンツスーツの着用に
問題ありません。
また、
たくさんお手伝いをする
ような立場になるときも
決して
相手に不快な感じを与えません。
かえって動きやすいものです。
さらに
突然の訃報で取り急ぎかけつける
というような場合も
普段のスーツスタイルでも
相手には十分気持ちが伝わります。
ネットのQ&Aサイトで、
こんな書き込みを見つけました。
『通夜も終わりかけの遅くに
ジーンズで来て下さった方に
迷惑だなんて思えません。
「さっき知ったのでこんな格好で」
の一言で涙がでましたよ。』(引用:https://www.ozmall.co.jp)
喪服を着用しなくても遺族への思いが
伝わることもあります。
これはかなり特別な場合です。
パンツスタイルの喪服は、
こちらであればよろしいでしょう。
皆さんよくご存じのようで人気ですね。
世間のパンツスタイルへのイメージは?
年代によってかなり差があります。
服装のカジュアル化は
若者を中心に進んでいくので
若い年代では、
パンツスーツはOKと
考える方が多いようです。
高齢な方ほど、
パンツは喪服としては受け入れ難い
という傾向が大きくなります。
したがって
年代による受け取り方の違いが
次のような事例を
生むことがあります。
以下は、ある方のつぶやきです。
『結婚してすぐに嫁ぎ先で
葬儀がありました。
私は、喪服としてデパートの
ブラックフォーマル売り場で
購入したパンツスーツを
着て参列しました。
義母は、親戚中から
「あなたの家のお嫁さんは
喪服も持っていないの?」
と責められたということです。
後日、義母からその話を聞いて
私は恥ずかしい思いをしました。
結局、義母と一緒に
喪服を買いに行く羽目となり
ボレロとワンピースの喪服を
買わされました。』(出典:https://www.ozmall.co.jp)
最後の「買わされました」の一言が
お嫁さんの口惜しさを物語っています。
誰からもケチをつけられない喪服は
以下のようなものを選んでおけば
常識的に間違いはありません。
喪服にレディースのパンツスタイルまとめ
女性の喪服として
パンツスタイルは
☆ナシではないが相手がどう受け取るかを考えて選ぶべき
☆相手によっては
受け入れてもらえないので時と場合を考えて
☆最初に買う洋装喪服は
パンツスタイルでないほうが無難
服装は、自分の思いを伝える
一つの手段でもあります。
特に喪服は故人や遺族の思いを
汲んで選ぶことが大切です。
私は、そこまで考えが及ばず
遺族に断りなく
パンツスーツで受付の場に
立つという失敗をしました。
しかし、この出来事は、
恥ずかしいというより
私にいくつかの示唆を
与えてくれました。
つまり
〇できるだけ正確な情報を集め
自分で判断すること
〇相談する相手を見つけること
〇価値観は時代と共に変化して
いくことを忘れないこと
なお、レースの喪服の可否については
以下の記事を参考にして下さい。