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【浄土真宗/本願寺派】葬儀時のお布施の相場から包み方まで徹底解説

お布施

日本の仏教にはさまざまな
宗派があります。

その宗派は合わせて十八宗と言い
18の宗派が存在します。

中でも、一番多数の支持を得て
いるのが浄土真宗本願寺派です。

ですから、これから葬儀に
携わることがある場合
浄土真宗本願寺派である可能性も
少なくはないでしょう。

今回はその
浄土真宗本願寺派の葬儀時の
お布施について
解説していきます。

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浄土真宗本願寺派とは?

浄土真宗本願寺派は
親鸞聖人を開祖とする
浄土真宗の中の宗旨です。

京都の西本願寺(龍谷山 本願寺)
を本山とするため
本願寺派と呼ばれています。

東本願寺を本山とするのは
真宗大谷派ですので
間違えないようにしましょう。

菩提寺を持つ家は「檀家」と
呼ばれることが多いのですが
浄土真宗の場合は「門徒」と
いいます。

それは過去に浄土真宗が
「一向宗」や「門徒宗」と
言われていた頃の名残でしょう。

葬儀におけるお布施の内訳

葬儀におけるお布施は
読経へのお礼&戒名代
と理解しておけば良いです。

仏教において
葬儀の読経というのは
故人を送るために必要不可欠です。

場合によっては
長時間唱えていただくことになります。

そのお礼や心付けとなるので
お布施の大半は
読経の代価ということになります。

戒名代はそのランクによって
金額は変わってきますが
特別位の高い高額な
戒名を希望する場合は、
お布施と別に分ける場合もあります。

後ほど解説しますが
浄土真宗の場合
それは例外となっています。

浄土真宗本願寺派のお布施の考え方

浄土真宗本願寺派の葬儀は
他宗のように 故人の
冥福を祈って供養するという
考え方ではありません。

故人はご逝去後
阿弥陀如来の救いの力によって
即身成仏するという教えから
葬儀は阿弥陀如来への
感謝の意を表した儀式です。

そのため、お布施も
他宗のように
お寺や僧侶に対するお礼ではなく
阿弥陀如来を尊ぶ証として
捧げるもの
と見なします。

お布施の金額は
土地柄や地域、習慣などで
また、葬儀の規模によっても
差があります。

お寺や僧侶に尋ねても
お気持ちだけだと
言われることも多々あります。

浄土真宗本願寺派のお布施の相場

お布施の金額は地方や習慣などで
多少、差があります。
また、門徒(檀家)である場合と
門徒(檀家)でない場合でも
違ってくるでしょう。

浄土真宗本願寺派の
基本的な相場は
通夜、葬儀合わせて
20万円です。

例外的に法名(戒名)無しや
通夜のない葬儀のみでは

15万円が基準となります。

他宗では法名(戒名)料がランクに
よって大きく変わりますが
浄土真宗本願寺派では
衆生はみな平等という教えから
基本的にランクが存在しませんが

もしも、希望する法名を
お願いした場合は
別途1万円以上の金額がかかります。

どの場合でも、地域性などの
関わりも考慮する必要があります。
依頼する葬儀社や近親者などに
率直に聞いてみるのも一つの手です。

参考までに「お坊さん派遣サービス」での
お布施の相場は16万円となっています。
詳しくは、こちらをご覧ください。

【決定版】お坊さん派遣サービスの選び方!大手3社の金額比較!葬式や法事を執り行うにあたって 一番初めに突き当たる 問題は何でしょうか。 それは、どこのお寺さんに お経を上げていただくか...

浄土真宗本願寺派のお布施の書き方

お布施はお金だけ準備すれば
いいというものではありません。

その宗派によって
袋や書き方など
儀礼に添ったものがあります。

次は金額以外のこと、
お布施の書き方などを見ていきます。

表書き

浄土真宗本願寺派では
お布施の表書きは
薄墨でなく
一般的な黒墨で書きます

香典はできれば薄墨が良いと
言われますが、何故か
お布施は違うんです。
ややこしぃです。

また、お布施は
お寺や僧侶に対してのお礼や
読経の報酬ではなく
阿弥陀如来への捧げものという
意味合いがあるため
お経料や供養料、御礼、寸志
という書き方は間違いです。

お布施 御布施
のどちらかを表書きとします。
または
表書き無しでも良いとされています。

名前は施主の名前?○○家?

お布施袋の表書きが済んだら
その下の方に名前を入れます。

名前は施主の
苗字と名前の
フルネームで入れるか

あるいは○○家と
家名を入れるようにします。

金額の書き方

お布施の金額は
基本的に旧字体の漢数字で
表記します。

「壱」「弍」「参」「伍」
「拾」「萬」
という具合です。

金額の前に「金」の文字を
入れ、金額を入れた後「圓也」
と記します。

ですが、そこまで神経質に考えなくても、
読めれば大丈夫です。
「円」でもいいですし
「也」が無くても問題ありません。

金額の欄が
横書きだった場合は
普通のアラビア数字を入れて下さい。

住所は必要か

お布施に表書きをして
名前を入れた後は
裏面には何も書く必要はありません。

金額は基本的に
中入れや中袋に書きます。

裏面に書く部分が
あったとしても
書いても書かなくても
問題はありません。

したがって
住所を書くという決まり事はないのです。

住所はお坊さんも
わかってらっしゃいますし、
これも神経質に考えなくて良いですよ。

浄土真宗本願寺派のお布施の包み方と水引について

最後に参考として
正式なお布施の包装の仕方を書きます。
格式を重んじる場合はそうしてください。

普通は、市販されているお布施袋に
お布施を包んでお渡しすればよい
です。

又は市販の封筒を代用しても大丈夫です。
その場合は、郵便番号を書く欄がない
白い無地の封筒を選んでください。

また重なるという意味を避けるために、
二重封筒は選ばないようにしましょう。

水引は基本的には必要ありません。
どうしても付ける場合は
黒白か黄白のものにしましょう。

お寺の方ではそこまで
気にしてないところが多いようです。
お布施の袋は以下のようなものが適切です。

正式なお布施袋の包み方

お布施は
和紙の一種である奉書紙に
包むのが良いとされています。

半紙などで現金を包んだ中包みを
奉書紙でさらに包む方式です。

半紙でなくても中袋があればそれを
奉書紙で包んでも良いでしょう。

奉書紙の包み方は
滑らかな面が表で
ザラついた面が裏になります。

ダイヤの形に置いた奉書紙に
中包みを自分と平行に置き
下、左、右、と折った後
中包みと共に上に折り込み
残った角を折るだけです。

合わさった面を上にしましょう。

お札はそのまま入れて良いか

お布施袋が奉書紙の場合は
半紙か、中袋にお札を
入れてから奉書紙で
包むようにします。

市販のお布施袋の場合も
中袋にお札を入れて下さい

お布施袋の中でお札が
バラバラになったり
折り曲がったりしない
ための配慮です。

どちらもお札を入れる際は
お札に描かれている人物が
表にくるように
入れましょう。
また人物が上に来るように入れます。

なお、お札はできるだけ
新札のほうがよろしいです。

浄土真宗本願寺派のお布施を渡す方法

お布施の準備が整っても
いざ、渡すとなると
どう渡せば失礼に
ならないのかが気になります

せっかく来ていただいたのに
気分を害されたり
タイミングがズレたりすると
お互いにバツの悪い思いを
するでしょう。

お布施をスマートに
スムーズにお渡し出来る
方法をみてみましょう。

お布施を渡すタイミング

お布施は来ていただいて
挨拶をする時か
または、全て終わって
お帰りになる時
渡すタイミングとしては
一番適しています。

来ていただいた時に
お渡ししておけば
会食に出ていただくにしても
辞退されたにしても
差し支えはないでしょう。

その折に、会食の出欠を
お聞きしておくと
後々の流れがスムーズに進みます。

お帰りの際にお渡しする場合は
その会食を辞退されたら
この後(参考)としてご説明する
御膳料とお車代を添えます。

お布施の渡し方

お布施は直接、
手渡しするものではありません。

小さいお盆にのせるか
または、袱紗の上に置いて
お渡ししましょう。

小さいお盆とは
「切手盆」「祝儀盆」
と言われる黒いお盆です。

家で準備しておくか
葬儀社に尋ねても良いかもしれません。
それがなければ袱紗でも充分です。

渡す時はお布施が
自分から見て逆の向き
僧侶から見て正面の向きにしましょう。

阿弥陀如来への感謝と
来ていただいたお礼をお伝え
することを忘れないようにしてください。

切手盆はこのようなものがあれば
慶弔両用で末永く使えます。

お布施の他にかかる費用

✿お車代

お車代というのは
僧侶が自車やタクシーなど
を使って来られた場合のお札です。
距離などにもよりますが
3千円〜5千円が相場です。

お布施と同じように
奉書紙か白無地の封筒に
お車代と書いてお渡しします。

水引は必要ありません。
地域によっても違いますが
付けるとしたら黒白が双銀にします。

✿御膳料

葬儀後の会食は
精進落とし(しょうじんおとし)
またはお斎(おとぎ)と言って
参列してくださった方々や
僧侶に対しての
お礼の意味合いがあります。

そのため、
精進落とし(しょうじんおとし)は
遺族親族や故人のためだけに
行われるものではなく、
僧侶も主賓の一人です。

ですので、辞退されても
失礼のないように御膳料を
お渡ししなければなりません。

御膳料は会食に出席して
いただいた場合は必要ありませんが
会食を辞退された場合は
料理相応の御膳料を
お渡しするべきでしょう。

地域によっては
お斎を折り詰めなどにして
持ち帰っていただくところも
あるようですが
近年は御膳料として
お渡しするのが常です。

相場としては
5千円〜1万円となっています。

お布施に合わせる場合もありますが
分けてお渡しする場合は
お布施や、お車代と同様に
奉書紙か白無地の封筒を用います。

水引も同様で使用するなら
黒白か双銀が良いでしょう。

葬儀時のお布施の相場から包み方までのまとめ

浄土真宗本願寺派(西本願寺)の
お布施について
知っていることもあれば
初めて知ることも
あったのではないでしょうか。
それでは、まとめます。

【浄土真宗/本願寺派】お布施まとめ
  1. 浄土真宗本願寺派とは
  2. ・親鸞聖人を開祖とする
    浄土真宗の中の宗旨
    ・西本願寺を本山とする。
    ・日本の中の最大宗派

  3. 葬儀におけるお布施の内訳
  4. 読経代と法名(戒名)代
    法名(戒名)代を含まない
    場合もある

  5. 浄土真宗本願寺派お布施相場
  6. 通夜、葬儀の基本的相場は
    約20万円ほど

    通夜のみや戒名(法名)無し
    の場合は約15万円ほど

  7. 浄土真宗本願寺派のお布施の書き方
  8. 〇表書き
    ・お布施、御布施と書くか
    何も書かなくても良い

    ・お経料、供養料、御礼
    などと書かない

    〇名前は施主の名前?○○家?
    施主のフルネームか
    ○○家と記す

    〇金額の書き方
    ・ 旧字体の漢数字を用いる
    ・最初に「金」最後に「圓也」
    「円」でも「也」無しでも可
    ・横書きの場合は普通の
    アラビア数字で良い

    〇住所は必要か
    住所は書く必要はない
    お寺は既にご存知

  9. 浄土真宗本願寺派のお布施の包み方
  10. ・市販のお布施袋に入れる
    ・正式は奉書紙に包む
    ・封筒の場合は白無地

    〇お札はそのまま入れて良いか
    お札の乱れを避けるため
    中包みか中袋を使用する

  11. 浄土真宗本願寺派のお布施を渡す方法
  12. 〇お布施を渡すタイミング
    僧侶を迎えての挨拶時
    僧侶が帰るタイミングで

    〇お布施の渡し方
    切手盆、祝儀盆に乗せるか
    袱紗に置いて渡す
    僧侶に向かって正面向きで渡す

  13. (参考)お布施以外の費用
  14. 〇お車代
    距離なども考慮
    相場は3千円〜5千円
    お布施と同様に奉書紙か
    白無地の封筒に入れる
    水引は不要
    付ける場合は黒白か双銀

    〇御膳料
    ・会食に出席の場合は不要
    相場は5千円〜1万円
    ・お布施に含まない場合は
    車代同様に奉書紙か白無地封筒
    ・水引は不要
    付ける場合は黒白か双銀

なお袱紗(ふくさ)について、詳しくは以下の記事を参考にして下さい。

葬式で香典を包むふくさの色と種類は?包み方や渡し方も徹底解説!葬式で香典やお布施を包むときに使用するものを袱紗(ふくさ)といいます。 あなたも一度は見かけたことがあるのではないでしょうか? ...
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